空き家と動物
公開アメリカ・テキサス州の空き家に侵入した集団が、
檻に入ったトラを発見して仰天したというニュースが報道されたことがあります。
日本では起こりそうもない出来事ですが、時々住宅街でサルの捕り物劇が展開される時代ですから、
放置された空き家にはいろんな動物が入り込む恐れがあります。
近隣住民にさまざまな被害を与えるだけではすまず、家を傷める原因にもなります。
1. 空き家に住みつくのはネズミだけではありません
最近でこそネズミが天井裏を運動会のように走り回る音を聞く体験は減りましたが、
旧築地市場の引っ越しでは大量のネズミ対策が話題になりました。
まして空き家にはネズミはつきものです。ネズミは糞害はもちろん柱をかじります。
空き家に住みついたり大量発生したり、また侵入しそうな動物や害虫をざっと挙げてみましょう。
ここには挙げていないものが、もっとありそうです。
ネズミ、ハクビシン、アライグマ、イタチ、タヌキ、サル、イノシシ、ヘビ、コウモリ、
ハト、犬、猫、スズメバチ、蝿、ゴキブリ、蚊、ノミ、シロアリ

2. 動物などが住みつくと、どんな被害が?
空き家に動物や害虫などが住みついたら、どんな被害があるのでしょうか。
鳴き声などの騒音、糞尿による臭気、羽などの飛散といった被害が近隣に及びます。
人を襲う危険もあります。
ハチは人が住んでいても油断すると知らぬ間に巣をつくりますが、空き家ではどんどん大きくなって危険度が増します。
行動範囲もけっこう広いので油断大敵です。
糞尿がたまると天井が抜けることもあるといいますから、空き家に与えるダメージも深刻です。
クリーニングだけでは復旧できず、リフォームを余儀なくされるケースも少なくありません。
やむなく解体ということもありうるでしょう。
ここまでくると、プロの出番をお願いするしかありませんね。
3. 予防策はあるのでしょうか?
床下の換気口をカバーしたり侵入しそうな経路にネズミ返しを設けるなどの対策が必要ですが、
空き家管理の基本である「換気、通水、清掃」も大切です。
明らかに人が住んでいないと思わせるほど荒れていたら、動物たちの格好のターゲットになってしまいます。
住みついた動物の駆除作業は専門業者に依頼するのが賢明でしょう。
鳥獣保護法、特定外来生物など法律で保護されているケースもあるので、注意が必要です。
プロによる駆除作業は、被害の場所や行動パターンを調査して、住みついた動物を追い出したり捕獲したうえで、
侵入経路を遮断し、クリーニングや消毒を行いますから、それなりの経費がかかります。
早めに相談するのが結局、経費の節減につながります。

4. ペット共生シェアハウス
空き家と動物をめぐる話題は「被害」だけではありません。
国土交通省の「平成29年度先駆的空き家対策モデル事業」に選ばれたHOUSE-ZOOの
「高齢者共同居住型住宅の保護犬(猫)共生型で相互みまもり」は、
空き家をペットとの共生を売りにしたシェハウスに再生する試みです。
同社のWebサイト(https://www.house-zoo.com/)によると、
シェアハウスのコンセプトは「人にとってもペットにとっても『快適な暮らし』を届ける」こと。
➀拭きやすい床材
➁消臭効果のある壁紙
➂臭いを分解する塗料を塗った窓
➃玄関のペットシンク
⑤ペット専用洗濯機完備
⑥ペットが走り回れる広いリビング
--などが採用されています。
1月22日現在、東京、埼玉で8棟が紹介されており、約半数が満室。
見学・審査・申し込みを経て入居できる仕組みを採用しています。
住民同士がペットを預け合える、しつけ教室を利用できるなどのメリットがPRされています。
空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。
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