空き家を再生し、まちのパン屋さんをオープン

公開

都会ではパン屋さんは珍しくありません。地域によっては過剰と思われるほどパン屋さんを見かけます。
しかし、過疎地では逆にパン屋さんがないところも珍しくありません。

そこで「まちのパン屋さんが欲しい」との住民の声に応えて、自治体が住民を巻き込んで、
空き家を再生してパン屋のオープンにこぎつけた例が、全国各地で見られます。


1. 元パーマ屋さんの空き家を再生、まちのパン屋さんに

山形県の最北部、日本海に面する遊佐町。人口は1万3,000人。
ご多分にもれず人口は1950年ごろをピークに減り続け、半減しています。
町の調査によると、町内の空き家は世帯数のほぼ1割、500戸近くにのぼっています。

このため、同町では移住者やUターン者の起業拠点をつくるため、さまざまな空き家対策を実施していますが、
その一つ「古民家再生地域おこしプロジェクト」は、3年で3棟を再生するユニークな計画。

その第2弾が2019年8月にオープンにこぎつけた、まちのパン屋さん「小むぎ」。
遊佐駅から徒歩3分。
元パーマ屋さんだった築70年の空き家が行政と地域住民のコラボで再生されました。

2018年6月に「空き家ばなしをしよう会」を開催。
そこで出たアイデアを基に地域の住民に「遊佐町に欲しいもの」をアンケートしたところ、1位が「食堂」で110人。
「パン屋」は僅差の109人で2位でしたが、学生・若者からの人気が高かったため、プロジェクト第2弾に選ばれました。

店主の坂井恵美子さんは「10年間パン教室に通っていた」という遊佐町生まれで、山形市内からUターンした人。
町は基礎的な工事や水回りを専門業者に依頼して整備。
あとは協力隊を中心に地域の人を巻き込んでDIY講座を開催して、地元の職人さんに学びながら仕上げていくという形で、
19年6月に完成しました。


2. 史跡に立つ空き家を再生、地域唯一のパン屋をオープン

2018年1月、神奈川県小田原市江の浦にある千利休の茶室「天正庵」跡にオープンしたパン屋さん「麦焼処麦踏」は、
築70年の農家を改修したもの。

公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の「第35回住まいのリフォームコンクール」に
後藤組設計室(川崎市)が応募して、コンバージョン部門で理事長賞を獲得した作品。

改修したのは73平方メートルで、工事費は800万円。

吹き抜けのある明るい空間の売り場と、ツバキやキンモクセイを見ながら焼きたてのパンを食べられる縁側が、人気。

地元の片浦空き家バンクによるマッチングに始まって、建築関係の学生もDIYに参加して地域を巻き込んだ
ワークショップ方式は、前述の遊佐町と共通しています。

店主の宮下純一さんはやはり移住者で、羽目板やカウンターの材料などは地域の農業イベントで得たネットワークを通じて調達。
近隣の耕作放棄地を小麦畑に再生してパンの原料に使うなど、地域に強いこだわりお見せています。


3. 空き家バンクを活用して、地域に愛されるパン屋さんを開業

2019年3月、空き家バンクを活用して三重県多気町相可にオープンしたカフェ併設のパン屋さん「のことこ」。

オーナーの松本拓弥さんは大阪のイタリアンレストランなどで働いたあとUターン、店は母校の三重県立相可高校の近く。

地元の米粉、食材を使って「人、もの、ことが交差しているようなお店にしたいそうです。
午後の早い時間に完売・閉店することが多く、FacebookとInstagramで「商品がなくなりましたので閉店させて頂きます」
「商品が少なくなってきました」「本日まだまだ商品がございます」など、きめ細かな情報が発信されています。


4. 古民家を改修した薪窯パン工房

兵庫県神崎郡神河町。
山と田んぼの中にポツンとある薪窯パン工房「丸藤」は築100年を超える古民家を改修、薪窯はレンガを積み上げた手づくり。

時間をかけてゆっくり発酵させる丹念な手作りパンが評判。
古民家の風情を残すテーブル席、座敷席、カウンター席を備えたカフェが併設されています。



空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

●空き家オーナー様必見!空き家見廻り隊●

空き家を持っているが、場所が遠くてどうなっているか心配。
実家を相続したが、草ボーボーだとご近所の目が…
無人の実家の郵便受けがいっぱいだと、放火されそうで怖い。
など空き家の所有者として心配事はたくさんあります。

そんな悩みの解決にナビットの「空家見廻り隊」をご利用ください!

詳しくはコチラ

あわせて読みたい