空き家と虫と自然と

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1. エコシステムの中で生きる

農業については全くの素人でありながら、犬を連れて都会からロサンゼルス郊外に移住し、自然農法の師の指導を受けながら荒れた土地を開墾し理想の農場を作り上げた夫婦。

その顛末を記録したドキュメンタリー「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしの作り方」は、自然との共生の大切さを私たちに教えてくれます。

作物を育てる土壌の微生物、水、太陽、昆虫、鳥、肉食獣、すべてがエコシステムでつながって健全な自然の循環があること、そこで私たち人間は自然を相手にどう生きるか…今、このウィズコロナ時代に改めて考えさせられる映画でした。



2. 空き家にはびこる虫たち

日本の四季の中で空き家が放置されると、どんなことが起きるのかを自然との関係で見てみたいと思います。

高温多湿な夏場、特に梅雨のシーズンに締め切った家屋をそのままにしているとどんなことが起こるのでしょうか。

家財道具が残っている場合は、空気の流れも悪くなりカビの発生も心配ですし、害虫が家の中にはびこる様子を想像すると…恐ろしい光景が目に浮かぶようです。


3. 家が放置されると…

家で人が生活するということは、それだけで家に空気の流れができ、換気や掃除をすることで埃が取り除かれます。

普段の生活でも布団にダニがわき、湿気の多い箇所にカビが生えてしまうこともありますが、空き家となった家屋を換気や清掃が行われない状態で放置していると、たちまち家にとって害となる虫や動物を引き寄せてしまいます。

軒下に巣をつくる蜂。空き家の管理をする場合は刺されないよう特に注意が必要です。専門業者に駆除を依頼する必要があるかも知れません。

水道管のトラップの水がなくならないように通水しないと虫や害獣が侵入します。家の中に餌になるものが残っていると、ゴキブリの恰好の住みかとなってしまいます。それぞれの状況に応じた対応をしましょう。


4. シロアリとは?

家を土台から崩してしまう木造家屋の大敵といえばやはりシロアリでしょう。
どのようにして虫害から家を護ることができるのかを、その生態から考えてみたいと思います。

実はシロアリ、名前はアリでもゴキブリの仲間だそうです。
熱帯地方のシロアリは巨大な蟻塚を造ります。
その構造が空調の役割を担っていることがわかり、砂漠地帯ではそのメカニズムが高層建築のアイデアにも取り入れられているそうです。

また、シロアリの体にいる共生菌はセルロースを分解します。
そのため自然の中では森の枯れ木を土に還す役割も担っており、自然界になくてはならない生物だそうです。


5. シロアリから家を護りたい

とはいえ、家の基礎や躯体を蝕むシロアリは家屋にとってはありがたくない害虫です。日本に住むシロアリのうち、建物を害するのは主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。

光を嫌い、蟻道という進入路を作って移動します。
湿った木材を好むので、木質部分が湿らないようにすることが大事です。
シロアリ駆除のサイトには、新築の建物でも5年毎に防除の薬剤対策が必要であると書いてあります。
自分でできる予防対策としては、板材や杭、木の切り株などシロアリの餌になる材木を家の周りに置かないこと。

木材と同じセルロースでできた段ボールもシロアリは好むそうです。
ここは盲点かも知れませんね。
基礎周りの風通しを良くし、日当たりを確保することも大切です。
特に通気口の周りに植木や物置などを置くと空気の通り道をふさぐことになります。家の周りに物を置くことは極力避けましょう。


6. 自然と共生する住まいとは

私たちの生活を快適にし、健康を守る住まいも、大自然の中の構造物であると捉えることができます。

人間にとって不快な虫でも自然の営みの中で生き、自然循環に重要な役割を果たしていることに思いを馳せ、その同じ自然の中で私たち人間はどう生きるのかー住まいを通して改めて考えたいと思います。





空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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