売れない空き家を処分する方法とは?

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相続で引き継いだ実家の空き家が売れなくて困っている人も多いと思います。特に築年数の古い戸建ては売却が難しいといえます。

戸建てに関しては、大幅に値引きをしないと売却できないことが統計上わかっており、統計情報も参考にして値引きしていくことも必要です。

今回は「売れない空き家」の処分方法を紹介します。

放置される空き家は何故問題なのか

所有している空き家を放置しておくと、所有者は、毎年、土地の固定資産税を納入する必要があり、また、空き家を維持管理する義務が生じます。

倒壊や衛生面で周辺環境に深刻な影響を与える物件になると、自治体から「特定空き家」に指定される可能性があり、指定されると固定資産税があがります。

空き家が売れない理由

空き家が売れない最大の理由は、売り出し価格が高過ぎることです。

戸建ての場合、統計上の数値からすると適正価格よりも2割以上高い可能性があります。

売れない空き家を売るには、まずは今の価格より2割以上を目安に値下げを検討してみましょう。

不動産会社を変える

実家の空き家が売れない場合には、不動産会社を変えることも対策の一つです。不動産会社にも得手不得手があります。

売却可能性が高まる不動産会社としては、古民家専門の不動産会社、リフォーム工事も行う不動産会社があげられます。不動産のある地元の不動産会社も穴取れません。

古民家専門の不動産会社には、古い家を好んで探す顧客が集まってくるため、古い家の売却確率が上がります。

工務店系の不動産会社には、自分でリフォームした家に住みたい顧客が集まります。工事費と物件価格をセットで考えているため、古い家でも予算に合えば買ってくれる可能性がでてきます。

地元の不動産会社は、地元でしかわからない顧客ニーズを持っている可能性があり、以外なところに売れていく可能性があります。

更地にする

取り壊して更地にして売ることも処分方法の一つです。

取り壊し費用は、木造戸建て住宅の場合、坪4万円~5万円程度かかります。

一般住宅は30坪程度のものが多いため、取り壊し費用は120万円~150万円程度が目安となります。

更地にすると、注文住宅を建てたい人や不動産会社といった資金力の高い人たちがターゲットとなるため、売却しやすくなります。

買い取りで売却する

買い取りで売却することも処分方法の一つです。買い取りとは、転売を目的とした不動産会社への売却のことを指します。古家付きの物件を購入する不動産会社は、買い取ったあと、自分たちで取り壊して転売することが一般的です。

空き家バンクを利用する

売れない空き家は、試しに空き家バンクに登録も試してみることも価値はあります。

空き家バンクとは、自治体が行っている不動産情報サイトのことです。空き家バンクは不動産会社が通常取り扱わない物件も掲載されているため、掘り出し物を目当てに物件を物色している人もいます。

期待値はそれほど高くはありませんが、登録しておけば売却できる確率は少し高まります。

まとめ

空き家を持っている場合、固定資産税などの維持費がかかる上に、放っておくと土地の固定資産税が上がる可能性があり、有効に利用する予定がないのであれば売却は賢明な選択肢です。

「価格を2割以上値下げしてみる」「不動産会社を変える」といった方法などを紹介しましたが、築年数、立地条件など、空き家の状況に応じて、自分に合った処分方法を検討してみましょう。

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