空き家は更地にした方が得?

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「空き家の管理が面倒なため、更地にしたい」と考えている方も少なくないと思います。

更地にした方が、一見維持費用が下がるため、お得そうですが、実際はどうなのでしょうか?

更地にすると固定資産税が増える

空き家を解体して更地にした場合、土地の固定資産税が増えます。

住宅がある土地には、固定資産税軽減の税制優遇が適用されているからです。

住宅がある土地は固定資産税が最大1/6に軽減されます。

危険な空き家には税制優遇は適用されない

老朽化による崩壊の危険性がある「特定空き家」について、固定資産税の優遇が適用されない場合があります。

つまり、空き家を放置したままにすると、 固定資産税が更地と同じになります。それどころか、倒壊等により誰かに被害が出た場合、その賠償費用を請求される恐れもあるため、更地にしてしまうか、適切に管理する必要があります。

更地にすると負担調整措置が適用される

更地にすると、固定資産税の急激な負担増を抑制するため、負担調整措置が適用される場合もあります。

更地の負担水準はおおよそ70%であり、 更地の固定資産税は住宅がある土地と比較して、実質的に6倍×70%=4.2倍になります。

補助金を活用しよう!

自治体によっては、空き家の解体費用を補助する制度を設けているところもあります。

解体費用の補助金は自治体によって上限額は異なりますが、数十万円程度です。

お住いの自治体で同様の補助金がないか確認してみましょう!

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