空き家にも電気は必要~契約を見直そう~
公開相続した空き家に住む予定がない場合、電気の契約をどうするか、悩ましい問題です。
仮に解体を予定しているなら、すぐに電力会社に連絡して契約を解除しても問題はないでしょう。
しかし、そうでない場合、例えば売却や賃貸などを考えているなら、空き家が傷むのを防ぐ維持管理のために電気は必要です。
定期的に換気、清掃などを行うさい、照明や掃除機などに電気は欠かせないからです。
また、防犯装置や24時間換気装置、水道凍結防止用ヒーターなどが設置されている空き家では、
すべてのブレーカーを落とすわけにはいきません。
1. 電気料金の仕組み
もちろん人が住んでいる場合と空き家では電気を使う料は全く異なります。
そこで、電気の契約をどうするかですが、その前に電気料金の仕組みをチェックしてみましょう。
大手電力会社の電気料金は、住んでいる地域によって仕組みが違いますが、
基本料金と電力量料金とで成り立っているのは、どこも同じです。
他に再生可能エネルギー発電促進賦課金と燃料費調整額、税金が上乗せされ、石油価格などによって変動します。
2. 東京電力などはアンペア制
まず基本料金には「アンペア制」と「最低料金制」の2通りあり、
北海道、東北、東京、中部、九州の各電力会社はアンペア制、関西、中国、四国、沖縄は最低料金制を採用しています。
アンペア制では、契約の量が増えると基本料金も上がります。東京電力を例に取ると以下の通りです。
<従量電灯B基本料金(月額、税込み)>
契約アンペア 基本料金
10A 286円
15A 429円
20A 572円
30A 858円
40A 1,144円
50A 1,430円
60A 1,716円
通常の電気料金は、この基本料金に電力量料金(使用量×使用量に応じて決まっている1kWhあたりの単価)を
プラスしたものになります。
空き家で全く電気を使わない、つまり「0kWh」の場合、基本料金はこの半額になります。
空き家の維持管理のために使う電気は少量ですから、契約の容量を引き下げるとよいでしょう。
3. 関西電力などは最低料金制
基本料金に最低料金制を採用している関西電力の「従量電灯A」の場合、電気を使う・使わないにかかわらず、
15kWhまでは341.02円(税込み)が最低料金、つまり基本料金となります。
これも東電と同様、空き家で電気を全く使わない場合は半額になります。
4. 基本料金0円の新電力
電力の小売り自由化で生まれた新電力も料金体系はほとんど大手電力会社と同じ体系ですが、
「Looop(るーぷ)でんき」のように基本料金がゼロのところもあります。
ただゼロ円なら、だれでも得かというと、そうではありません。
家族構成や生活のスタイルによって損得は分かれます。
例えば、照明が不要な日中に家にいることが多い人には有利でしょう。
5. 空き家をめぐる電気のトラブル
持ち家の空き家では起こる心配はありませんが、賃貸住宅では借家人が電気の契約解除を忘れて退出すると、
電気代をめぐってトラブルになることがあります。
電気の契約者は大家さんではなく借家人で、電気代を払う義務を負うのは前借家人だからです。
大家さんや不動産会社に責任はありませんが、借家人が入れ替わる時は、契約をチェックするのを忘れないようにしましょう。
空き家の庭を放置していると、木の枝が茂って電線にかかってしまうことがあります。
勝手に切るのは危険なケースもありますから、電力会社に連絡して相談してみましょう。
しかし、枝が敷地からハミ出している場合など、電力会社が無条件で剪定をしてくれるとは限りません。
電線が敷地内を通っている時は絶縁物でガードしてもらう工事が必要なこともあります。
空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。
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