空き家の不法占拠

空き家の不法占拠は立派な犯罪です。

もし、他人が勝手に住み着き、不法占拠した場合、住居侵入罪あるいは不動産侵奪罪(ふどうさんしんだつざい)のいずれかに問われます。

住居侵入罪は、正当な理由なく人の住居などに侵入した場合に科せられる罪で、3年以下の懲役または10万円以下の罰金を科せられます。

侵入未遂も処罰の対象になります。

不動産侵奪罪は、他人の不動産を侵奪した場合に科せられ、10年以下の懲役となります。

未遂の場合も処罰の対象になります。

なお、親族間における侵奪罪に関しては特例があり、被害者が告訴しない場合は起訴されません。


1. 実際に起こった占拠事例

見知らぬ他人が、空き家を占拠していたという事例は決して珍しいことではありません。いくつかの事例を紹介します。


事例1.生活困窮者が住み着いていた

住所不定者の中には、空き家を転々と移動しながら暮らしている人もいるようです。

住所不定の男性が、急な豪雨をしのぐため一軒家の軒下に飛び込んだところ、人が住んでいる形跡がなかったため、そのまま侵入し1年以上も住み続けていました。

所有者が空き家に来るのは1~2年に1回程度であり、久しぶりに来たところ占拠者がいることを発見し、警察に通報する事態となりました。


事例2.相続した家に利用者がいた

親から空き家を相続し住居として利用するつもりでいたところ、親の知人と称する男性がすでに倉庫の代わりに空き家を利用していた。

男性は小売業を営んでおり、親の生前に「商材の置き場として使う承諾を得ている」と主張し一向に立ち退かないため、最終的に訴訟になった。


事例3.不正購入した商品の受け取り場所になっていた

「誰も住んでいないはずの空き家で、外国人女性が住民になりすまして宅配便を受け取っている」近隣住民から警察へ通報があり事件が発覚となった。

住居侵入をした女性の事情聴取で、不正入手したクレジットカード番号を利用しインターネット通販で購入した商品を転売していた大きな組織犯罪が明らかになりました。


事例4.大麻栽培の温床になっていた

空き家から「煙が出ている」との通報が119番にあり消防車が出動した結果、大麻草とみられる植物約500株が押収され、空き家を勝手に利用していたベトナム人男性が逮捕されました。

煙と思われたのは実際は大麻の栽培で発生した水蒸気だったということです。


事例5. 脱走囚の隠れ家になっていた

愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の男1人が脱走し、尾道市・向島に潜伏して、その後、広島市内で身柄を拘束されるという事件がありました。

このときに男の潜伏を助けたのが無人の空き家だったと言われています。


2. 空き家に侵入者や不法占拠者が現れたら

空き家に何者かが出入りしている形跡や占拠者を発見した場合、直接交渉をおこなうのは危険を伴う可能性があるため、まず警察や弁護士に相談するようにしましょう。


3. 空き家を不法占拠されない対策

空き家の不法占拠を防ぐには、普段から対策をおこなうことが必要です。

不法占拠者が狙いをつけるのは、人目につきにくく、長期間人の出入りがない空き家です。

定期的に見回りと管理をする、空き家の管理に民間サービスを利用する、空き家は放置せずに早めに処分する、空き家バンクの活用をする、空き家を解体して「土地」として活用する、現状のまま売却する、不動産業者に買取ってもらうなどの対策をとりましょう。



4 . 不法占拠者がいる場合の売却

空き家の売却時に、不法占拠者がいるとスムーズな売却ができません。

占拠者が素直に交渉に応じて退去すれば問題はありませんが、交渉がこじれ裁判に持ち込むとなれば時間や労力がかかり、精神的にも大きな負担です。

こういう場合は、専門の買い取り業者に依頼するのがおすすめです。


5 . まとめ

空き家を放置しておくことで、不法侵入や不法占拠をされる可能性があります。

不法占拠者による火災などの事故が起こった場合、所有者が責任を負わなければならないケースもありえます。

将来的に空き家を利用する予定や目的がない場合は、有効な処分方法を検討し、早い段階で手放すようにしましょう。

空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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