ブレーカーは空き家のメンテナンスには欠かせない存在

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相続した空き家をすぐに処分せず、管理する期間が長引く場合、家屋の老朽化に伴う危険を防ぐには、定期的なメンテナンスが必要です。

そのためにも電力会社との契約を切るわけにはいきません。

では、ブレーカーはどうするのか。
空き家での漏電事故などを防ぐには、不在時は切っておくのが原則ですが、ホームセキュリティなどを稼働させておく必要上、ブレーカーを切れない空き家もあります。空き家とブレーカーの問題を考えてみました。


1. どんな家屋にもある分電盤とは?

写真は分電盤の一例です。屋外の電柱から住宅に引き込まれた電気は、必ず分電盤を通ってから各部屋に届けられます。

電力会社や住宅の規模、ニーズなどにより違いはありますが、分電盤に備えられたブレーカーの機能には3種あります。

・アンペアブレーカー 契約容量によって変わります。電力会社によっては家庭内にはありません。

・漏電ブレーカー 火災の原因にもなる漏電を検知します。

・安全ブレーカー 各部屋など系統ごとに分けて異常を検知します。


2. ブレーカーの切り方

メンテナンスのために訪れる時以外、全く電気を使わない空き家なら、ブレーカーは原則として全て切っておきます。

空き家の電気を全て切るには、通常分電盤の一番左側にあるスイッチを下側に押せば全ての電気が遮断されます。

右側にズラ~っと並んでいるのが各部屋など系統ごとに分けられた安全ブレーカーです。

万一、不在時に漏電ブレーカーが動作していた場合は、どの系統が原因なのかを確かめるためにも必要ですから、どの部屋がどのブレーカーに割り当てられているのか、例えば冷蔵庫はどのブレーカーにつながっているのかなど、ブレーカーごとに表示されていない場合は、事前に調べて書いておくことをお勧めします。

ホームセキュリティ・システムを導入している場合、ブレーカーを落としてはいけません。

24時間換気装置がある場合も、空き家の「健康」のために、できれば切らない方がいいでしょう。

2003年7月の建築基準法改正で、新築住宅には24時間換気装置の設置が義務づけられています。

メンテナンス時以外は使わない系統の安全ブレーカーは切っておき、その系統の電気製品のプラグはコンセントから抜いておきましょう。


3. 全く電気を使わない場合

ブレーカーを落としっぱなしで全く電気を使わない場合も電気代は発生しますから、近いうちに解体する場合などは、電力会社との契約を解除してもよいでしょう。

また、メンテナンスのために契約を続ける場合は、契約を見直すと電気代を節約できる場合があります。

電気料金は「基本料金+使用料に応じた料金(+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金)」で成り立っていますが、電力会社により若干仕組みが異なっています。

例えば東京電力の場合、アンペア制なので契約アンペアを下げれば基本料金は安くなります。

また、いざという時に備えて解約はしないが、空き家で全く電気をつかわない場合は基本料は半額になります。

いずれにしても、電力会社との契約が生きていて、分電盤まで電気が届いている場合は、ブレーカーの状態には気を配りましょう。



4 . 特殊なブレーカー

ブレーカーの話題としてはオプションの要素が強いのですが、「感震ブレーカー」が地震の多い事情を反映して注目されています。

一定の震度を検知すると電気を遮断するもので、分電盤の前に設置されるタイプのほか、コンセント・タイプなど簡易型もあります。

消防庁などの調べでは、大規模地震後の出火原因として電気の比率が高いことが明らかになっており、感震ブレーカーの普及が期待されています。

通常のブレーカーは、二種類の金属の組み合わせにより膨張率の差を利用しているためファジーな部分があり、契約する容量は余裕を見て高めに設定される傾向があります。

これに対して、実際に流れる電流値と時間をコンピューターで制御し、電気料金を制御するという「電子ブレーカー」という技術も登場しています。

 

 

空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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