根強いニーズ、自治体も力を入れる“定住”

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1. 大阪のビジネス街から兵庫県朝来市の古民家に移転した本屋さん

大阪市北区堂島のビジネス街に店舗を構えていた本屋さん、その名も一風変わった「本は人生のおやつです!!」が、兵庫県朝来(あさご)市の明治時代の古民家に引っ越し、定住したことが話題になっています。

同店は堂島では10年ほど営業し、独自の選書でファンが多く、マスコミにもよく登場していました。
かつては身近な存在だった個人経営の本屋さんは、大型店舗やネット販売に押されて影が薄くなる一方ですが、店主の坂上友紀さんのWebサイトによると「一生、本屋さんをしたい」との思いから、「店舗住居一体型が可能なところに移りたい」と探し回った結果、朝来の古民家に落ち着いたとのこと。


2. 朝来市は「住みたい田舎ベストランキング」上位の常連

朝来市は、兵庫県のほぼ中央に位置し、豊かな自然と竹田城址、生野銀山などの遺産で有名です。

宝島社の「田舎暮らしの本」が2013年から毎年発表している「住みたい田舎のベストランキング」の2016年版で、574自治体の中から鳥取県岩美町と並んで総合1位に選ばれています。
朝来市は、第10回の2022年版でも「人口1万人以上3万人未満の部・シニア世代が住みたいまち」(225自治体)で全国2位、「若者世代・単身者が住みたいまち」で同7位、「子育て世代が住みたいまち」で同7位に選ばれています。

このランキングは①移住支援策②医療③子育て④自然環境⑤就労支援⑥移住者数など200項目を超えるアンケートを基に、移住定住に積極的な市町村を選んでいます。

朝来市によると、年間の移住定住者は毎年100人を超えており、2020年は138人。相談件数は2-17年に200件を超え、2021年は前年比倍増の583件に達したそうです。


3. 6月1日、「わかやま移住定住支援センター」がオープン

人口減に歯止めをかけたい自治体は、全国どこでも例外なく移住定住者を増やすための施策に力を入れて体制の強化につとめています。

直近の例では、和歌山県が2022年6月1日に「わかやま移住定住支援センター」をオープンしました。

これまで県内の3ヵ所で行っていた移住相談・現地案内・空き家相談の窓口を統合し、移住定住希望者の「くらし・しごと・住まい」をワンストップで支援するのが目的です。
県内で地域密着型課題解決事業に取り組んできた一般社団法人・和歌山社会経済研究所が運営を受託。移住に関する総合相談、定住につなげる移住者の相談などに対応しています。


4. 増え続ける移住定住のニーズ

国の支援もあって全国の自治体では、移住・定住に対する窓口を設けて相談に乗る一方、支援策も用意しています。
コロナ禍を受けて地方でのテレワークが増えていることも追い風になってニーズも高まっています。

国の支援もあって全国の自治体では、移住・定住に対する窓口を設けて相談に乗る一方、支援策も用意しています。
コロナ禍を受けて地方でのテレワークが増えていることも追い風になってニーズも高まっています。

NPO法人ふるさと回帰支援センターは毎年「移住希望地域ランキング」を発表していますが、窓口での面談や電話・メール・見学・セミナーによる「移住相談件数」は年増えています。

2014年には12,430件でしたが、2018年には4万件を超え、直近の2021年は49,514件と過去最高を記録しました。
内訳を見ると、女性が45.3%を占めていることと、20代がの若者が22.2%と過去最高を記録していることが特筆されます。

総務省も毎年、移住相談窓口などにおける相談受付を「移住相談に関する調査」として発表しています。
それによると、2015年度が142,000件だったのに対し、2019年は315,700件と過去最高を記録。
コロナ禍コロナ禍で2020年度は291,100件と減りましたが、ここ数年30万件前後の高水準が続いています。

全国の自治体を含めた移住定住関連の情報や支援施策を検索できるポータルサイトも多数インターネット上に公開されています。

・NPO法人ふるさと回帰支援センターお役立ちリンク集 移住ポータルサイト 

https://www.furusatokaiki.net/about/

・移住・交流推進機構 移住・交流お役立ち情報ウェブサイト集

https://www.iju-join.jp/feature_cont/file/037/

・公式移住サイト42道府県分

https://nativ.media/4174/

空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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