空き家活用ローンとは?

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地方銀行をはじめとする民間金融機関では、多くの空き家関連ローンを発表しています。

今回は空き家ローンについて解説します。

空き家活用ローンとは?

「空き家活用ローン」は、活用型ローンの商品です。

活用型ローンでは、主に空き家のリフォームを対象にしており、中には、空き家を購入するための資金や空き家の防火・耐震、防災・防犯上の設備対策費、太陽光発電などの設置費用に対応している商品もあります。

また、空き家活用ローンと似た形のローンとして、大手銀行を中心に、既存のリフォームローンや無担保ローンの項目に「空き家解体」を含めたものが登場しています。

住宅金融支援機構は、中古住宅購入と併せて行うリフォーム工事について融資を受けられる「フラット35(リフォーム一体型)」を、2015年4月から運用を開始しています。

地方銀行では、滋賀銀行の「住宅関連ローン」、清水銀行の「しみず住宅諸費用ローン」、富山市銀行の「とやまリフォームローン(ジャックス保証型)」などの活用型ローンがあり、また、地元自治体の運営する空き家バンクと連携した移住者向けのローンなども誕生してます。

「空き家活用ローン」のような活用型ローンの名称は、池田泉州銀行の「空き家対策応援ローン」や北海道銀行の「空き家解体・有効活用ローン」など、金融機関によってさまざまです。

金利は年2~3%台、最大借入額は500万円までが一般的です。

空き家活用を前提としたローンはバリエーションを広げながら増えていくと予想されます。

空き家活用ローンの例

『さいしん空き家活用ローン』埼玉信用金庫

対象者:申込時の年齢が満20歳以上で、完済予定時年齢が満75歳以下の方

対象工事:空き家を賃貸するための改築・改装費用、 空き家解体にかかる費用、空き家解体後の駐車場などの造成にかかる費用や、土地の有効活用にかかる各種設備費用など
※事業性および転売目的のものは除きます。

融資限度額:10万円以上500万円以内、

融資期間:6か月以上10年以内、

返済方法:毎月元利均等返済、または、毎月元利均等返済とボーナス返済の併用となります。

『道銀 空き家解体・有効活用ローン』北海道銀行

対象者:申込時の年齢が満18歳以上で、完済予定時年齢が満75歳以下で、安定・継続した収入が見込め、保証会社の保証を受けられる方

対象物件:申込本人もしくは三親等以内の親族の所有物件

対象工事:空き家解体にかかる費用全般、 空き家解体後の駐車場等の造成にかかる費用および土地の有効活用にかかる各種設備費用、空き家を有効活用(賃貸など)するための増改築、改装費用、空き家の防災、防犯上の設備対策資金、その他空き家解体、有効活用にかかる付随費用

融資限度額:10万円以上500万円以内

融資期間:6か月以上12年以内

金利:保証料込みで年2.900%

『空き家対策応援ローン』池田泉州銀行

対象経費:空き家を含む建物解体にかかる費用、防災・防犯対策費用、 解体後の土地の有効活用費用や、民泊準備のための改築・改装費用

融資限度額:最大500万円

金利:保証料込みで年3.475%

融資期間:最長10年

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