古民家の風情を活かした空き家活用

公開

空き家問題は所有者と地域住民にとってデメリットが多いように思えますが、
実は貴重なビジネスチャンスを秘めています。
空家バンクなどを使って、地域の村おこしに活用するなど、
停滞した地方経済を活性化させる役割を担っているのです。

政府は、超高齢社会や人口の急減による今後の日本の衰退する地方経済を考え、
2014年7月に、内閣官房に「まち・ひと・しごと創生本部」を設置しました。

1. 大阪府吹田市「浜屋敷」

行政が手がける地方創生プロジェクトで興味深いのは、大阪の吹田市の浜屋敷の事例です。
こちらは、地元の所有者から歴史的古民家の寄付を受けて、古民家を開放し、
市民の文化活動や交流の場として活用しています。

まるで、江戸時代にタイプスリップしたかのような古民家は、
建築物としても一見の価値があり、町のシンボルとして親しまれています。

また、浜屋敷では、毎年、地元の吹田まつりの時に曳行される「地車」が見学できる
「だんじり庫」が設けられるなど、新しい観光の拠点にもなっています。

民間の団体でも、地方創生に共鳴する人が多く、転職や定年などの転機に、
新しい人生を田舎暮らしを送りたい人向けに地方創生プロジェクトのサイトができるなど、
ふるさと産業は活況を呈しています。

2.千葉県いすみ市「星空の家」

空き家問題に直に触れているのは、不動産業者です。
塩漬け状態の物件を何とかしたいと、彼らのウェブサイトには、
空き家問題の活用についてのアイデアがたくさん掲載されています。

「LIFULL HOME’S/ライフルホームズ」では、
「みんなの空き家!活用コレクション」のサイトを設け、
これまでの空き家を活用した事例をあげています。


そのなかの1つに、築140年の古民家を改築したシェアハウス星空の家があります。
ながらく空き家だった古民家を、シェアハウスとして活用している事例です。

開設者は当初、単身で移り住むことを考えていましたが、一人暮らしを経験してみて、
一人では無駄が多いことや不便なことが多いと移住のハードルを実感したそうです。

そこで、古民家をひとりではなく、みんなで「シェア」する方法を選び、シェアハウスを誕生させたのです。
星空の家は、6年間で20名以上もの移住者を受け入れがあるなど、空き家活用として好調なスタートを切りました。
地方に人が戻り、長らく空き家だった家に人が住み始め、地域に活気を戻ったと地域の方に喜ばれたそうです。

このように、古民家はさまざまな形で地域の人に活用される可能性を秘めていると言えるでしょう。

今後も、空き家なうではさまざまな活用例をご紹介していきます。
ぜひご覧ください!

【参考サイト】
地方版総合戦略・移住情報 等」まち・ひと・しごと創生本部
房総いすみから、移住の『最初の一歩』を踏み出す。築140年の古民家シェアハウス。」LIFULL HOME’S


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