空き家を悪用した犯罪が増えています

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放置された空き家は犯罪の温床になりやすい。
空き家問題で必ず言われることです。その種類も、不審者が入り込む不法占拠、ゴミを捨てる不法投棄、空き巣などの盗難、そして放火など多岐にわたります。

近隣の迷惑になるだけでなく、地域の空き家が増えると地域全体の治安の悪化にもつながります。
空き家を舞台に、どんな犯罪が起こっているのでしょうか。


1. 割れ窓理論

アメリカのジョージ・ケリング氏が提唱した犯罪学の有名な理論です。
たった1枚でも割れた窓ガラスを放置しておくと、次々に割られて被害は拡大していく、些細な乱れも放置すると、さらなる乱れに発展するという戒めです。

この理論は空き家に限ったことではありません。
1990年代にニューヨーク州のジュリアーニ市長がこの理論を実践し、ごく軽微な犯罪も見逃さず取り締まりを強化して、犯罪の減少に成功したと言われています。

空き家と犯罪率の相関関係について、データは古いですが、教育社会学者の舞田敏彦氏が「データえっせい」で紹介している「空き家と犯罪率の関係」がよく引用されます。

東京23区の空き家率(2008年)と犯罪率(2009年)の関係をグラフにして相関関係を調べたもので、八王子市を筆頭に千代田区、渋谷区、新宿区、台東区、中央区など空き家率の高い地域の犯罪率が高いことを示しています。



2. 大阪・富田林のボヤ騒ぎ

2015年12月、大阪・富田林の空き家から「煙が出ている」との通報が119番にあり消防車が出動。
大麻草とみられる植物約500株が押収され、ベトナム人の男性が逮捕されました。

煙と思われたのは実際は大麻の栽培で発生した水蒸気なのでした。
同じ頃、兵庫県姫路市でも空き家を改装して大量の大麻を栽培していたベトナム人らが逮捕されています。


3. 兵庫県神河町で人骨

2015年12月、兵庫県神河町の元店舗兼住宅の空き家の庭で袋に入った人骨が発見されました。

発見したのは掃除に訪れた親族で、人骨の主は13年前から行方不明になっていた空き家の所有者で、17年6月に別の事件で服役中の妻が逮捕されました。


4. 詐欺グループの基地に

2015年から16年にかけて世田谷区と板橋区のアパートの空き室を、ネットで不正に購入した家電製品の受け取り場所にしていた外国人詐欺グループ摘発されています。

世田谷区のアパートの管理人からの「外国人の女性が住民になりすまして宅配便を受け取っている」との通報がキッカケで、日当1万2,000円で雇われていた中国人女性2人や、板橋区でも一味の男が逮捕されています。


5. 脱走囚の隠れ家に

2018年4月、愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の男1人が脱走。

尾道市・向島に潜伏して、3週間後の4月30日にようやく広島市内で身柄を拘束されるという事件がありました。
このときに男の潜伏を助けたのが無人の空き家だったと言われています。

【刑法では】

以上に紹介したような悪質な犯罪ではないものの、知らない人が勝手に住みついていたというトラブルは、よく話題になります。
刑法に規定されている犯罪としては、住居侵入罪と不動産侵奪罪の2つがニュースなどで登場します。

住居侵入罪は、正当な理由がないのに、人の住居、邸宅、建造物などに侵入する罪で、 法定刑は3年以下の懲役、10万円以下の罰金です。
邸宅は一般に使われる「大きなお屋敷」ではなく、空き家が該当します。
他人の不動産を占有する行為が不動産侵奪罪で、法定刑は10年以下の懲役です。
いずれも権利を主張できるのは、きちんと不動産登記をしている人ですから、相続した空き家を登記せずに放置するのは避けるのが賢明です。





空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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