空き家利活用の成功例 -世界的ビッグイベントを前に-

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民泊仲介世界大手のAirbnb(エアビーアンドビー)が今年の3月に発表したニュースによると、
日本国内の掲載物件数が4万1000件(2月16日時点)に達したとのデータがあります。

実際の民泊の例をみる前に、民泊の現状はどうなっているかを調べてみましょう。

1.民泊が進まない理由

同じ空き家活用でもシェアハウスが比較的、地域住民や自治体ぐるみの取り組みで成功を収めているに比べると、
民泊は、個人宅によってホスピタリティにバラツキがみられるなど、あまり浸透していっていません。

例えば、2017年初めに築40年の部屋をAirbnbに登録したホストは、一時期ゲストの評判も上々で、
趣味の雑貨の写真が宿泊者のSNSで拡散されるなど、連日満室になりましたが、
2018年6月の施行の民泊新法を受け、利益が見込めないと撤退を決めました。

民泊を始めようとしたものの、規制などで民泊を諦め、簡易宿泊所に転換する人も現れるなど、
民泊は空家利用で収入が見込める=ハイリターン案件から、苦労のわりにトラブルが多く
収益が見込めないハイリスク案件へと推移している現状は否定できません。

しかし!そんな中で成功を収めている民泊があります。

2.民泊の成功事例~① 阿波踊り イベント民泊

昨年8月に徳島市で開催された徳島市阿波おどりでの期間中に行われたイベント民泊は、38部屋が実際に稼働し、
過去最高規模となる延べ270名以上がイベント民泊を活用するなど成功を収めました。

イベント民泊は、お祭りやコンサートなどのイベント開催で、宿泊施設不足が見込まれる場合に
開催地の自治体の要請があれば、旅館業の営業許可がなくても自宅を民泊として提供できるものです。

イベント民泊は、過去の他のイベント案件でも実施されていましたが、宿泊施設の数は10に満たない状況など、
自宅を提供してくれるホストの確保に苦しみ、不成功に終わっていました。

この阿波おどりイベント民泊での成功の裏には、民泊ホストの育成事業を展開している人材サービスの存在があります。
株式会社パソナは、民泊ホストの募集に向けて、地元に出向き、地域住民に向けた説明会を7回も開催するなどして、
地域住民の理解を得ることに成功しました。



3.民泊の成功事例~② 沖縄県伊江村(いえそん) 修学旅行民泊

近年では、修学旅行をホテルではなく、民泊で行う学校が増えてきています。

修学旅行民泊をすすめる理由としては、普段の生活ではできない、地域ならではの自然体験や農林業体験などを、
学校側が教育プログラムとして推奨していることにあるようです。

なかでも、沖縄本島北部の港からフェリーで30分ほどにある離島の、伊江村(いえそん)は、
2003年から民泊で修学旅行の受け入れを開始していて、今では120軒以上もの民家が学生を積極的に受けれ入れるなど、活況を呈しています。

こちらの民泊では、サトウキビの収穫やヤギの世話、貝殻細工、漁業などの伊江村ならではの豊富な自然体験ができるのと、
伊江島の美しい自然や、村民が語る戦争の史跡などにも触れられるのも魅力になっています。
伊江村の村民は、食事の準備や片付けなどで学生をお客様扱いせず、一緒に行うことで真の交流を目指しているため、
評判が高く、トラブルが多く敬遠しがちな修学旅行民泊を成功させています。



4.まとめ

今後は、2019年にラグビーW杯、2020年に東京オリンピック・パラリンピック、
2025年の大阪万博などのビッグイベントに向けて、民泊の需要が増えていくと予想されており、
増え続けている空き家の活用方法にも今後注目です。

空き家なうでは今後も空き家に関する事例・体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。



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