シェアハウスとして活用してみよう~田舎暮らしやギャラリーの夢を実現

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前回の記事シェアハウスとしての活用方法~メリットとデメリット~では、
空き家をシェアハウスとして活用する場合の良い点と悪い点から
空き家の活用方法を見ていきました。

シェアハウスは、従来の不動産の販売会社が一方的に物件を売り出すといった関係から離れて、
地方が抱える人口減少や地方経済の衰退など、地域の緊迫した課題を取り上げた物件になっていることが特徴です。

今回は、実際に空き家をシェアハウスとして活用した事例をご紹介します。



1.シェアハウスの事例

(1) 富山銀行が支援・・・高岡まちっこプロジェクト

地域人口の減少が進む高岡市が直面している課題に対応するべく、
地元企業(産)、教育・研究機関(学)、地方自治体(官)、金融機関(金)の
いわゆる、産学官金連携によって取り組まれたプロジェクトです。

本事業は、2011年から富山銀行の職員が富山大学に派遣されていたことが
きっかけになっています。
銀行は、学生たちのアイデアに、取引先の建築会社に新規融資などを行って
「空き家活用型シェアハウス」のプランニングを提案、2013年3月にオープンさせました。

こちらの物件は単なるシェアハウスではなく、
アトリエ、ギャラリー、カフェを併設したもので、
高岡市のまちを活性化させて、人々の賑わいを取り戻す地方課題の狙いを
叶えるものになっています。

(2) 田舎暮らしの夢をいっしょに・・・シェアビレッジ町村

秋田県五城目町秋田に登場した、築135年の茅葺古民家を利用したシェアハウスがあります。

この物件は、村おこしを願う地域復興と、本格移住の前に田舎暮らしを体験してみたい人の
マッチングから生まれました。
いわば、田舎版のショートステイといえるでしょう。

年貢(NENGU)と呼ばれる年会費の3000円を払えば誰でも村民になれることにはじまり、
定期開催の飲み会・寄合(YORIAI)や、村民同士の親睦の場・里帰(SATOGAERI)など、
現代版・農民生活を彷彿させるユニークな発想さで話題の物件です。

シェアビレッジ町村は、過疎化に苦しむ、地元の村おこしを願う若者のパワーが結集した
案件といえるでしょう。

(3) 白川村で暮らすシェアハウス・・やまごや以上ほしぞら未満

世界遺産・白川郷のある白川村では、
自然を活かした農村暮らしを村をあげてバックアップしています。
村のホームページにも随時、入居者募集中の情報が掲載されていて、
田舎暮らしを始める人を応援しています。

やまごや以上ほしぞら未満の物件は、白川村ぐらしに興味がある人なら、
誰でもお試し移住できるシェアハウスです。
定員は4名と小規模ですが、美味しい野菜を作ったり、地域のお祭りに参加したりと、
生活を楽しみたい人に人気の施設になっています。

こちらのシェアハウスは、月額20,000円(水道光熱費込み/灯油代別)が
運営協力金として必要になりますが、格安さが魅力です。

契約は、入居時に白川村役場と交わす同意書が必須になっていますが、
自治体が運営しているので、いざというときの安心さもあります。



2.シェアハウスの今後

シェアハウスの代表的な事例をいくつかみてきましたが、
シェアハウスのメリットは、大勢が入居することで、
家賃・光熱費といった生活費が節約できることと、
見ず知らずの他人ですが同居していることで、
互いが助けあえる関係の心地良さにあるようです。

今後も、新しい地域ニーズに合わせたシェアハウスが誕生すると考えられるため、
市場は伸びていくと予想されます。

空き家なうでは、今後も空き家・空き地の有効活用方法をご紹介していきます!
お楽しみに。

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