空き家にアーティスト呼び込み地域を活性化

公開

愛知県瀬戸市と言えば、やきものの原料である良質の陶土やガラスの原料・珪砂に恵まれ、
「せともの」はやきものの代名詞となっていることで有名。

その瀬戸市でも空き家ならぬ空き工房が増えていて、市ではアトリエ(工房)として活用するための対策に、
熱心に取り組んでいます。


1. 瀬戸市 空き工房制度

この制度は、窯業関連の工場、工房、店舗、倉庫などの空き状況を調査して公開。

全国の陶芸とガラス工芸に携わる人たちに活躍の場を提供し、空き工房を有効活用する試み。
Webサイトには、空き物件について「元は何に使われていたか」をはじめ所在地、面積、設備、図面、写真など詳細なデータが掲載され、声がかかるのを待っています。

この瀬戸市で同時期に起業したシェアアトリエ「タネリスタジオ」とゲストハウス「ますきち」が2019年の秋、
コラボ企画のアートイベント「ART CHECK-IN」を開催しました。

タネリスタジオは画家の設楽陸さんと美術家の植松ゆりかさんが廃ビルを活用して開いたもの。
1・2階がシェアスタジオ、1階にはカフェ&ギャラリーとショールームもあり、
3階は遠方からの芸術家のためのレジデンススペース。いまでは約20人が活動しています。

ますきちは南慎太郎さんが市の紹介で窯屋の元締めだった川本桝吉氏の旧邸宅を民泊とレンタルスペースに改装したものです。


2. 鳥取市 工芸の郷

鳥取市河原町西郷地区の空き家20軒を選び、賃貸仲介のための一般社団法人「西郷工芸の郷あまんじゃく」を2016年に設立。

17年には陶芸作家の花井健太氏が移住しました。
同地区には、江戸時代から続く「牛ノ戸焼」、「因州中井窯」、人間国宝・前田昭博氏の「やなせ窯」、
ガラス工芸の「ukiroosh(ウキルーシュ)」、木工芸の「工房このか」などがあり、
新たに移住してきたアーティストとともに、さまざまなイベントを実施するなど活動しています。


3.コミュニティラボ N5.5

(株)コミュニティ・ラボが2016年10月、京都五条烏丸の築100年を超す京町家をリノベーションしてオープンしました。

コンセプトは「地域のプラスになること」。
1階は工房・ギャラリーで、「京信・地域の起業家大賞」を受賞した(株)YOKOITOが運営。
2階の固定席と共用作業スペースには、3Dプリンター、コピー機、レーザーカッターなどが設置され、
ものづくりや起業家の活動を支援しています。


4. 富山県高岡市・次世代クリエイター工房開設支援事業補助金

伝統工芸品の高岡銅器や高岡漆器で有名な高岡市では、空き家を活用した工房開設を支援しています。

1ヵ月以上空き家になっている家屋や店舗、工場が対象で、補助金は賃貸の場合、上限3万円/月(24ヵ月まで)、
取得なら60万円。別に改装費・改修費が45万円、設備機器購入費が15万円。
所有者が開設する場合も改装・改修費、設備機器購入費が補助されます。
補助率は必要経費の2分の1以内。

工房に適した空き家物件に特化した検索サイトもあります。


5.ぼくらの工房さがし

伝統工芸を映像で紹介する(株)ファストコムの「ニッポン手仕事図鑑」が2017年9月に開設しました。

職人さんとの出会いの中で

➀地方では若い人が減り空き家が増えている
➁若い作り手が家賃が高くて工房をみつけられない

--などの課題を知り、空き家問題の改善と若い人の移住・定住・職人の育成のためのサイトを目指しています。

紹介する物件には、

➀古民家物件
➁倉庫物件
➂天井が高い
➃改装OK
⑤騒音作業OK
⑥飲食業可
⑦シェアOK
⑧短期賃貸可
⑨駐車場あり

--など、きめ細かい条件がアイコンで表示され、マッチング率を上げる工夫がされています。

空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

●空き家オーナー様必見!空き家見廻り隊●

空き家を持っているが、場所が遠くてどうなっているか心配。
実家を相続したが、草ボーボーだとご近所の目が…
無人の実家の郵便受けがいっぱいだと、放火されそうで怖い。
など空き家の所有者として心配事はたくさんあります。

そんな悩みの解決にナビットの「空家見廻り隊」をご利用ください!

詳しくはコチラ

あわせて読みたい