アンケートに見る空き家問題
公開
空き家に関するアンケートは、国の機関はもちろんですが、全国津々浦々の自治体が実施しています。
その設問も似通ったものです。
アンケートの対象によって結果に差があるのは当然ですが、その数字だけに目を向けるのではなく、空き家問題の本質は何なのかという観点から見てみると、興味深いものです。
いずれの調査も内容を全て紹介するのは無理なので、要点をかなり端折っています。興味があれば原文を読むことをお勧めします。
1. 国土交通省平成26年(2014年)空家実態調査
国土交通省は、総務省が5年ごとに発表している「住宅・土地統計調査」の対象住宅のうち戸建て空き家等から無作為抽出した所有者を対象にアンケートによる調査を行っています。
直近の調査は2013年の住宅・土地統計調査を基にしたものになります。
「調査時点での居住状況」
住んでいない 65%
「建築時期」1950年以前 23.1%
1951~1960年 22.2%
1961~1970年 24.8%
1971~1980年 29.3%
「住まなくなってからの期間」
10年以上 21.1%
5年以上~10年未満 15.3%
「自宅からの距離」
車・電車などで1時間以内 29.0%
ほとんどかからない 21.4%
徒歩圏内 16.6%
1時間超~3時間以内 15.7%
3時間超~日帰り不能 11.0%
「取得した経緯」
相続 52.3%
新築・新築購入 23.4%
中古購入 16.8%
「管理者」
所有者または同居親族 64.2%
同居していない親族 17.5%
不動産業者など 2.0%
「管理の頻度」
月に1~数回 34.3%
年に1~数回 23.1%
「心配ごと」
腐朽・破損の進行 51.5%
樹木・雑草の繁茂 39.2%
2. 空き家所有者に関するアンケート調査及びインタビュー調査
全宅連(公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会)が2016年にWebで調査・類型化、インタビューしてまとめたもの。
サンプルは全国で1,646。
「現住所と空き家の所在地との関係」
違う都道府県 29.6%
違う市町村で同じ都道府県 26.1%
「空き家の築年数」
35年以上 43.5%
「経過年数」
10年以上 23.5%
「空き家となった理由」
相続 30.6%
住み替え 21.6%
「管理状態」
自分 61.5%
委託 8.3%
「委託の費用」
1万円以上/月 34.3%
「委託の頻度」
必要なとき 44.5%
毎月1回 24.8%
「管理の内容」
草取り、清掃 30.6%
風通し 26%
「空き家特措法の認知度」
全く知らない 34.6%
よく知っている 15.1%
「相談会について」
ぜひ参加したい 8.3%
興味がある 37.2%
「希望する相談相手」
行政 48.2%
不動産会社 38.7%
3. 平成30年度 名古屋市政アンケート
名古屋市が18歳以上の市民2000人を無作為抽出して、空き家についてアンケートしています。
以下は2018年度の結果の概要です。
「適切に管理されていない空き家が問題となっていることを知っていますか」
よく知っている 36.5%
聞いたことはある 57.1%
「空き家に関する法令があることを知っているか」
知っている 4.5%
聞いたことはあるが、内容は知らない 43.7%
知らない 50.7%
「住んでいる地域に管理されていない空き家があるか」
ある(あった) 20.7%
ない 22.8%
「適切に管理されてない空き家の状態」
樹木などが、伸び放題となっている 67.7%
建物が壊れたりしている 46.2%
擁壁やブロック塀等が壊れたりしている 32.8%
「空き家の所有者のために行政として必要な取組み」
解体や修繕を行う場合の支援 52.4%
適切な管理に関する相談窓口の充実 50.5%
管理が不適切な所有者への指導や罰則 46.2%
空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。
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