空き家レンジャー?
公開
1. 空き家再生の新しいトレンド
「空き家レンジャー?何、それ」。
早速検索してみると、子供番組に出てくるカラフルなレンジャー部隊のようなイラストが目に入ります。
代表はピンクレンジャーの加藤太一さん。
ピンクのつなぎがトレードマークのようです。
すでにあちこちの記事で紹介されているのでご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、湘南地域発祥の空き家再生を手掛けるチームのリーダーです。
多くのプロ集団が参入している空き家再生ビジネスの中で、「空き家レンジャー」がユニークなのは、素人の参加者がDIYイベントに挑戦するところです。
試行錯誤を繰り返しながら、みんなでワイワイ楽しく家づくりにいそしむ姿は、むしろコミュニティの創生と呼んだ方がいいかも知れません。
2. 古民家をシェアハウスに
最初に空き家レンジャーが手掛けた物件は神奈川県逗子市の古民家でした。
2016年のことです。
参加者同士が力を合わせてDIY作業をする中で団結感が生まれ、完成した「海古屋シェアハウス」。
完成前に古民家再生イベントの参加者の中から入居希望者が現れたそうです。
出来上がった物件を見てから、そこに住まうかどうかを考えるのではなく、自分が参加して作った家に愛着を感じてそこを住まいにする。
~なんて理想的な我が家との出会いでしょう。
3. 巨大な空き家をシェア工房に
次に手掛けた物件は神奈川県葉山町の元社員寮です。
建物が老朽化した2階建ての240㎡の巨大な空き家を改修し、「葉山ファクトリー」ができました。
2階の個室はものづくりのクリエイターがアトリエとして使う「シェア工房」と「ものづくりラボ」、1階は「シェアキッチン」としました。
ここでのものづくりは「アップサイクル」と呼びます。アップサイクルとは、リサイクルやリユースではなく、価値を創造するものづくりのことです。
ここに、あちこちで保管できず捨てられてしまう木材などの材料や、使われないまま眠っている工具などを集積して、シェアする活動も始めました。
こうすれば材料も道具も有効活用できます。
4. 成長するコミュニティ
コミュニティづくりへの賛同者を得て、空き家再生のノウハウを蓄積し、シェアハウス海古屋に始まった拠点は、葉山ファクトリー+葉山キッチンへ。
その後も逗子コワクワク秘密基地〇〇〇、湘南小屋ビレッジへと成長してきました。
各拠点では、ワークショップや作品の展示、カフェ営業などの活動が行われています。
そんな中で見舞われたコロナ禍。しかし、ここでもピンチをチャンスに捉えるべく視点を変えたところが、加藤さんならではの行動力です。
今までは顔を合わせて一緒に働くローカルな活動が主でしたが、移動制限のため在宅勤務が一気に広がりました。
これを機にオンライン会議が一気に広まり、本格的にアップデートされることになりました。
このように、どこにいてもつながれる環境ができたことで、一気に全国規模での展開につながったわけです。
5月に始めたオンラインでの作戦会議やイベントでは全国の参加者がネットでつながり、屋久島や佐賀、愛知、岐阜などへ地域が広がっているようです。
「空き家レンジャー」のFacebook上では、過去に実施されたオンライン作戦会議などを視聴することが出来ます。
5. オンラインとオフラインのバランス
政府の緊急事態宣言が解かれましたが、まだまだ感染者数の増加が見られるこの頃、各地で経済活動が再開されています。
空き家レンジャーでも、空きビルでの映画上映会が空きビルのスペースを使って行われました。
「鎌倉逗子の海から1分の丘に『小屋の村』を作ろうDIY合宿」が7月~8月にかけて複数回予定されています。
また、キャンプをしながらツリーハウスを作るイベントも企画されているようです。
オンラインとオフラインの利点を生かしながら、全国にコミュニティ再生の仲間を広げていく活動から目が離せませんね。
空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。
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