寄付で空き家を活用

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空き家の維持管理は大変ですよね。住んでいない家は劣化が早いため、定期的なメインテナンスが必要です。

持っているだけでかかる固定資産税も負担です。
と言ってもこのご時世、よほど利便性がいい物件でないと売却も進まず、負動産をどうするか途方に暮れている方も多いかと思います。

ネット上で不動産取引の仲介をするサイトでは、「空き家を無償でお譲りします。もらってください」という物件情報もちらほら見かけるようになってきました。このような無償譲渡は「寄付」と呼んでもよいでしょう。


1.空き家の寄付とは?


空き家の寄付の方法について紹介しているサイトでは、寄付をする先を次の4つに分けて説明しています。ここではその概要を記しておきたいと思います。

①自治体への寄付
自治体の場合は、空き家を受け入れることで税収が減り、管理する物件を抱えることになるため、よほどの立地で利用価値がある物件でない限り受け入れられる可能性は低いです。
公園や防災広場などとして活用できる場所であれば、受け入れられる可能性があります。

②隣人への寄付(無料譲渡)
隣人の場合は、敷地が広くなり有効活用できると考えれば受け取ってもらえる可能性があります。
ただし、個人への譲渡の場合は贈与税がかかる場合もあるため、贈与契約書を作成することをお勧めします。

③ 公益法人への寄付
社団法人や学校・NPO法人など、営利を目的とせず、公共の利益を目的とした活動を行う団体への寄付は、税金面で優遇される場合があり、実際に空き家が活用されている件数も多いです。

④ 自治会、町内会
認可地縁団体として認められている自治会・町内会であれば、法人名義で不動産登録ができ、空き家を活用している例も多いです。


2.個人への寄付といえば

個人間での不動産取引で、寄付といえば「無償でお譲りします」という物件情報が紹介されているWebサイト「家いちば」が思い浮かびます。このサイトでは、タダでいいので、どなたか想いの詰まった家に住んでもらえますか?というメッセージがちらほら見受けられます。

独立した建物で、特に地方の広い建屋であれば、街中の分譲地のように隣の敷地を譲り受けて広くしたい人に「うちの敷地をもらってもらえませんか?」と持ち掛ける場面は少ないでしょうから、広くネットで呼びかける方法は合理的と言えるでしょう。


3.京都駅前の再開発

インバウンドの活況を呈する京都。

観光客が闊歩する京都駅の北東に京都市芸術大学が移転することになり、2023年の供用開始に向けて準備が進んでいます。ギャラリーやコンサートホールなどの建設も計画されているようです。開発の遅れていた駅周辺は、芸大関連の施設誘致によって大きく変貌を遂げるでしょう。

この開発エリアの北側に位置する五条大橋の南側、高瀬川沿いにある五條楽園界隈はかつて花街として栄えた街で、多くの風情ある建物が残っています。


4.将来も残したい建物をリノベーション

現在、その五條楽園界隈にある2軒並びの空き家で「五條楽園エリア再生ファンド」によるリノベーションが進んでいます。
この建物はモザイクタイルが施された玄関スペース、船形天井の格式高い和室などお茶屋建築ならではの独特な造りが特徴で、改装後はカフェ、シェアオフィス、ゲストハウスを併せ持つ機能を持たせて運用する予定です。


5.ファンドへの出資で空き家活用にはずみを

この空き家のリノベーションは鎌倉発のまちづくり会社、㈱エンジョイワークスが手掛けており、12月中旬まで出資者を募っています。また、この㈱エンジョイワークス、地元京都の株式会社八清、株式会社ONDの3社による有限責任事業組合によって、運営業務が行われます。ファンドへの出資者は、様々な特典が受けられ、数々の魅力的なイベントも用意されています。
物件のオーナー、出資者、イベント参加者、利用者など様々な人が関わることで、将来的に魅力的な建物を維持し、活用できる仕組みを作ろうとしているのがこのファンドの特徴です。

様々な人がつながり、再生事業に関わることで全国の空き家がコミュニティスペースとなって蘇れば、将来に亘って活力あるまちが維持できるのではないでしょうか。注目したい試みです。


空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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