さまざまな業界から参入する空き家管理ビジネス
公開人が住まない空き家は放置しておくと、どんどん劣化が進みます。
しかし、空き家の所有者には、それぞれが抱える事情があります。
住んでいるところが遠い、仕事が忙しい、高齢で作業が辛いなどの理由で、自分で空き家を管理できない所有者に代わって、そのメンテナンスを引き受けるのが、管理ビジネスです。
そして、年々増え続ける空き家の持つ潜在需要をターゲットに、さまざまな業種からの参入が活発になっています。
1. 管理ビジネスの市場規模は?
さまざまな業界からの参入がある管理ビジネスの市場規模を正確に試算するのは、正直なところ大変難しい作業です。
リフォーム産業新聞社が発行している「空き家市場データブック2016」によると、「平成25年住宅・土地統計調査」(総務省)の「居住者のいない住宅から建築中の住宅を除いた」308万戸の戸建て空き家をベースに、国土交通省の「平成26年空家実態調査」での空き家所有者の利用意向の割合に応じて潜在需要戸数に換算し、それに1件当たりの平均単価を掛け合わせて算出しています。
それによると、戸建て空き家の潜在市場規模で一番大きいのは「中古住宅の流通(売却)」で、6兆4069億円。
リフォーム1兆727億円、建て替え9284億円、解体・撤去4150億円、賃貸2208億円と続き、「管理委託」は年間163億円。
意外に少ないなという印象ですね。
また、一般社団法人空き家管理士協会の試算では、推定2000億円という一ケタ大きな数字が示されています。
この数字も、総務省の「住宅・土地統計調査」で売買用でも別荘でもない「その他の空き家」347万戸をベースに計算しています。
何もしないで放置される空き家を246万戸とみて、1戸あたり年間管理費8万円(同協会平均)を掛けたものです。
放置される空き家の全てが管理ビジネスの顧客になるわけではありませんから、「可能性のある対象」という位置づけでしょうか。
空き家の管理ビジネスが大きな可能性を秘めていることは間違いありません。
2. 空き家の管理とは
この表は、東京都が発行している「東京空き家ガイドブック」に掲載されている「自分でできる管理の方法」です。
空き家の所有者の事情が許せば、自分でできるような作業ばかりですね。
これを裏返せば、さまざまな業界から空き家の管理ビジネスに参入する壁が低いことを示しているとも言えます。
3. どんな業界から参入?
では実際には、どんな業界からの参入が多いのでしょうか。
日本政策投資銀行(DBJ)グループのリサーチ&コンサルティング会社・価値総合研究所の「自宅(空き家)管理サービスの現況」によると、空き家管理ビジネスに参入している業種として、大きく分けて以下のようなものを挙げています。
・土木、建設、剪定業者
・不動産業者
・警備業、ビルメンテナンス会社など維持管理業者
・便利屋などその他業者
・NPO法人
4 . 協会ビジネス
前述のレポートではNPO法人と分類されていますが、空き家の管理ビジネスには、NPO法人に加えて一般社団法人も協会などの形で空き家関連の資格を認定し、管理ビジネスに関わっているケースが目立ちます。
いずれも国家資格ではありませんが、空き家管理ビジネスを手がける会員業者などを支援するツールの一つとして力を入れています。
一般社団法人空き家管理士協会 「空き家管理士」
NPO法人空家空地管理センター 「空家空地管理士」
一般社団法人全国空き家流通促進機構 「空き家再生診断士」
一般社団法人遺品整理士認定協会 「遺品整理士」
空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。
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