空き家をオフィスに?

公開


空き家をリニューアルしてオフィスに利活用する例は、全国で数多く聞きますが、その中で最近よく話題になるのはサテライトオフィスです。

サテライトは衛星、その名の通り本社から離れたところに置かれるオフィスですが、いわゆる支店や営業所とは少し目的が違い、本社と一心同体といってもいい役目を持っていることが多いオフィスです。

インターネット時代だからこそ可能といってもいいでしょう。


1. お試しサテライトオフィスモデル事業


総務省が2016年、2017年の2年度にわたって「お試しサテライトオフィス」モデル事業を実施して、サテライトオフィスを誘致するモデル団体として、18の地方公共団体を選びました。

2016年度のモデル団体となった徳島県美馬市など2市2町からなる「にし阿波」地域。
美馬市にはサテライトオフィスとして8社(2018年末現在)が進出、うち5社が「森邸」を拠点にしています。

森邸のある美馬市脇町は国の重要伝統的建造物保存地区で「うだつの町並み」として有名。
築150年近い古民家で空き家だった森邸が、リニューアルされてサテライトオフィスに変身。
この計画を主導した東京のG&Cコンサルティングと東亜が進出し、運営の核となっています。

美馬市では、進出を考えている企業や個人が➀お試しの実証➁創業の準備➂空き家探し--などのできる施設として、美馬市サテライト体験施設「創~so~」を用意しています。
また、進出した企業をサテライトオフィスと認定すると、認定証を授与するという粋な計らいも実施しています。

同じく2016年度のモデル団体・福井県鯖江市では、同市でのサテライトオフィスについて「お試し勤務」を募集。
社員の交通費や光熱水道費、インターネット利用料などを市が負担して、誘致に向けたスキームを検証しました。

また、空き家利用の補助金制度を設けて、サテライトオフィスなどとして利活用する所有者と、購入や賃貸で入居を希望する事業者に対して改修費用の一部補助を行っています。

さらに県は、県外IT企業の誘致に対し、土地建物の取得・改修、事業用機器の取得・リース、通信回線使用料などを補助する「ふくいe-オフィスプロジェクト」を実施しています。


2. 芝浦工大の学生らによる空き家改修プロジェクト

芝浦工業大学の学生やOBが静岡県の東伊豆町所有の旧海運会社事務所をリノベーションして、2019年5月にシェアオフィス「EAST DOCK」をオープンしました。

建物は築40年の鉄筋コンクリート造り、延べ約200㎡の広さ。
町から委託を受けて、学生たちは首都圏から通って、1階をイベント用のスペース、2階をシェアオフィスに改修。
同大のOBらによるNPO法人「ローカルデザインネットワーク」が運営を引き受けて学生たちの活動をバックアップしています。


3. 8カ所の事務所がすべて空き家の利活用

ちょっと変わったパターンの空き家の利活用ですが、鎌倉市の国道311号線沿いで8つの空き家をリノベーションして自社オフィスにしている会社があります。

エンジョイワークス。
不動産、まちづくり、空き家再生などを手がけていますから、空き家のリノベーションはお手のもの。
本社、カフェ&オフィス、シェアオフィス、そばバーなど、それぞれが同社の事業部門になっていているのです。

「自分たちの会社のある街でスペース(空き家)の利活用で貢献したい」という理念を示して地域に根付いているのがいいですね。


4. テレワーク月間

国土交通省、厚生労働省など官庁と産業界、学識者で構成する「テレワーク推進フォーラム」が2015 年から 11 月を「テレワーク月間」と定めて、「働き方改革」に向けたツールの一つとしてテレワークの推進に取り組んでいます。

テレワークはサテライトオフィスだけでなく在宅勤務やモバイルワークなども含めた考え方ですが、サテライトオフィスにとっても追風になる試みです。

発表時期は遡って3月になりますが、国土交通省が発表した「平成30年度テレワーク人口実態調査」によると、雇用型就業者のうちテレワーカーの割合は前年度14.8%から16.6%、自営型就業者のうち、テレワーカーの割合は前年度22.2%から24.0%と年々上昇していることがわかりました。

空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

●空き家オーナー様必見!空き家見廻り隊●

空き家を持っているが、場所が遠くてどうなっているか心配。
実家を相続したが、草ボーボーだとご近所の目が…
無人の実家の郵便受けがいっぱいだと、放火されそうで怖い。
など空き家の所有者として心配事はたくさんあります。

そんな悩みの解決にナビットの「空家見廻り隊」をご利用ください!

詳しくはコチラ

あわせて読みたい