四国地方の空き家事情をご紹介!

公開



現在、田舎の空き家事情はどうなっているのでしょうか。


1.四国地方の空き家状況

四国といえば海あり山あり、バラエティに富んだ自然景観や多様な文化、新鮮な食材、日本一の清流から葉っぱビジネス、
そしてお遍路さんをもてなすご接待まで、様々な魅力がいっぱいの地域が思いうかびます。

ここ四国でも空き家問題が顕在化しており、対策が急がれますが、いったいどんなことが起こっているのでしょうか。


2.愛媛県の空き家状況

日本三大古湯の一つ道後温泉があり、坂の上の雲の舞台となった愛媛県の空き家状況について、
「愛媛県の空き家対策の状況について」より読み解いてみたいと思います。

2019年4月に総務省から公表された「H30住宅・土地統計調査」速報によると、愛媛県の空き家率については全国第7位、
別荘等の二次的住宅を除くと全国第5位であることが判明したとあります。

まず、住宅総数に対する空き家総数の割合は18.1%のところ、二次的住宅を除くと17.5%です。

住宅の市場に出ていない「その他の住宅」の空き家戸数は1998年の35,700戸から2018年の73,100戸と20年で約2倍になっています。
全国では市場取引の対象となっている「賃貸・売却用」の空き家が最も多いのに対して、
愛媛県では「その他の住宅」の空き家割合が最も多い状況となっています。

また、空き住戸の75%が戸建て住宅であるのも特徴です。

全国の空き家状況を見ると、大都市圏以外の地域で空き家を取得した経緯は、所有者の死亡による相続が54.6%に上ります。
愛媛県内の地域別空き家の推移をみると、空き家数が最も多いのは中予地域ですが、空き家率が高いのは南予地域であることがわかります。

空き家増加の主な要因の一つに、若年層の県外への転出があります。
愛媛県では東京や関西の大都市圏への若者の流出が顕著です。

地域ごとに見てみると、

中予地域から県外への大規模な転出が継続している一方で、県内からの転入超過は続いており、県外への転出分を補っている状況にあります。

東予地域では東京圏と関西への転出超過が多いですが、中予地域への転出も多くみられます。

南予地域では県内での移動、特に中予地域への転出超過が非常に多く、全体として中予地域への人口集中が進んでいます。

地方での生活や地元の活性化のために、それぞれの地域で様々な活動がなされています。

では、四国での空き家活用の方法はどんなものがあるのでしょうか。
四国ならではのお遍路さんの宿を空き家活用で復活させようという動きがあることに注目してみたいと思います。


3.お遍路ハウス四国88

ログハウスあり、元旅館、ユースホステル、民家など様々な空き家を、お遍路さんの宿として提供する活動が始まっています。

ニートや引きこもりの若者を社会へつなげるための活動をしているNPO法人ニュースタートが新たな事業として始めたものです。
引きこもっていた若者たちが寮生活を経て、社会人として独り立ちするその先に社会参加があります。

このお遍路ハウスの管理人の中にも元寮生がいるそうで、今後彼らの活躍の場がこのような形で広がれば未来への展望が広がります。
社会課題としての空き家問題、その解決法のひとつとして、近年海外でも人気のある四国遍路に注目し、
外国人遍路も泊まれる宿として空き家を活用するというアイデアです。

空き家をお遍路ハウスにしませんか?と四国4県で空き家のオーナーに向けた説明会が開かれています。

四国霊場88か所をつなぐ道に「お遍路ハウス」の幟がはためき、遍路道を様々な国の若者や日本の巡礼者が行きかう-
そんな風景がごく身近にみられるようになるのでしょうか。


4.さいごに

かつて四国88か所巡りはお年寄りのお寺参りという印象がありましたが、
これからは若者からお年寄りまで、文化を超えてそれぞれが人生を見つめる遍路に出かけ、
「お遍路ハウス」で一期一会の時を共に過ごすことになるのかもしれませんね。


空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。








Sohos-Styleで空き時間にお仕事しませんか?

Sohos-Styleでは、様々なお仕事を募集しています!
空いている時間にお小遣い稼ぎをしませんか?

●入力作業
在宅で気軽に入力作業。
毎日入ってくるチラシなどの情報を入力したり、入力された情報は全国様々なシーンに利用されます。

●現地調査
いつも使っている駅やガソリンスタンドなど、街のあらゆるもの・その地域ならではのものを調査します。
クチコミも調査の対象です。

●軽作業業務
季節スポット(桜、イルミネーション、花火など)の写真撮影など、簡単なお仕事です。
ちょっとお出かけのついでにできるお仕事です。

登録はコチラ
http://www.sohos-style.jp/


あわせて読みたい