大阪府の空き家事情をご紹介！

公開 2019年9月27日

東京に次ぐ大都会の大阪。

他の府県に比べ住宅数が半端な数ではありませんから、空き家もそれ相応に増え、各自治体も空き家対策に力を入れています。

1．空き家が増え続けている大阪

2018年10月時点の住宅・土地統計調査（総務省）によると、大阪府の総住宅数は468万戸で、東京都に次ぐ第2位。
うち空き家は70万9000戸で、やはり全国第2位。空き家率は15.2％です。

大阪府の空き家数を遡ってみると、1988年が36万4000戸。30年間に94％も増えています。

この間、全国の空き家数もほぼ倍増していますから、大阪府が突出しているわけではありません。
しかし、空き家数を大阪市に絞ってみると、政令指定都市では最悪という、ありがたくない調査結果も出ています。

2．大阪の空き家対策

大阪府は、2015年の「空家等対策の推進に関する特別措置法」施行を受けて、
2016年に「空家総合戦略・大阪」（前戦略）を策定して、「大阪版・空家バンク」や
「リノベーションまちづくりアドバイザー紹介制度」などを創設しました。

しかし、2018年6月の大阪府北部地震や9月の台風21号で、周辺に悪影響を及ぼす恐れのある空き家が一気に増加したため、
2019年3月には「空家総合戦略・大阪2019」を策定して、空き家対策に一層力を注ぐことにしました。

大阪府の空家実態把握調査（2018年10月）によると、
府下12市町で「管理不全状態にあり危険度が高い空き家の状況」として「空家対策計画による空家数は15,890戸、
うち危険度が高いもの316戸」と報告されています。

3．大阪版・空家バンク

「大阪版・空家バンク」は現在、民間団体や事業者による「大阪の住まい活性化フォーラム」が運営しています。

サイトが掲げる特徴は、
　➀市町村の魅力的な情報が一目瞭然！
　➁大阪に住まう魅力情報が盛りだくさん！
　➂民間ならではのネットワークで空き家活用やマッチングを支援！
の３つ。

「目的から空家を探す」コーナーでは、6つの目的に分けて誘導し、これまでに移住した人の声も紹介しています。
　➀豊かな自然に囲まれた暮らし
　➁通勤・通学に便利な都会・街中の暮らし
　➂子育ち・子育てのための暮らし
　➃歴史文化が感じられる暮らし
　⑤趣味を生かせる暮らし
　①DIYによる自分らしい暮らし

空き家バンクには地域によりさまざまな形がありますが、「高槻市樫田地区空き家情報バンク」は対象地区をピンポイントで絞り、
「大阪の田舎で子育てしてみませんか！！」と呼びかけています。

高槻市の最北端にある樫田地区は、四方を山に囲まれた盆地で、田園風景が広がっています。

バンクでは地区住民の定住促進員が移住・定住の相談に応じており、
契約前には地区住民と移住希望者が理解しあう地域面談の場を設けたうえで移住できる仕組みをつくっています。