空き家を所有しているだけで費用がかかる?

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住宅には人が住んでいなくても様々な費用が維持費としてかかります。

1.空き家にかかる費用

●固定資産税
住宅のある市区町村が毎年1月1日の所有者に課税します。
建物と土地の固定資産評価額に対して通常は1.4%。ただし、200㎡以下の小規模住宅用地は特例として6分の1に優遇されています。
200㎡を超える一般住宅用地の場合は、200㎡までの部分は6分の1、それを超える部分が3分の1に減額されています。

●都市計画税 
都市計画法による市街化区域にある土地、建物にかかるもので、通常は評価額の0.3%。
固定資産税と同様に優遇措置があり、小規模住宅土地は3分の1、一般住宅土地は3分の2に減額されています。

●光熱費
契約をそのままにしておくと、電気や水道、ガスを使わなくても最低料金を支払わねばならないことがあります。
光熱費ではありませんが、NHKの受信契約も要注意です。

●火災保険
空き家には放火、漏電、もらい火、落雷、地震などリスクがたくさんあります。
これをカバーする保険も、内容や期間、建物の構造、立地、建築年数などによって保険料は変わります。
空き家は対象外という場合もありますので、必ず確認しましょう。

●その他
住宅は人が住んでいないと傷むスピードが早まり、修理費がかかるようになります。
また、庭木の剪定、不法投棄ゴミ、雪国では雪下ろしなどの費用も発生します。

2.空き家管理サービス

自宅から空き家までが遠い、忙しくて時間がないなど自身で空き家の管理ができない場合、
管理サービスの利用も考えなくてはなりません。管理を代行する会社は全国にたくさんあります。
その内容、料金も千差万別です。
サービスを提供する会社の業種や団体の性格によって、基本サービスの内容やオプションも異なります。
また、全国規模で展開しているサービスがある一方、地域に特化しているところも数多くあります。
ごく一部ですが、いくつか概要を紹介します。

内容費用
NPO法人空家・空地管理センター【 100円管理 】
毎月外部から目視点検
管理看板設置
クレームの一時対応
月額100円
初期費用3800円
オプションメニューあり
NPO法人空家・空地管理センター【しっかり管理】
通気・換気、通水
室内・雨漏り点検
ポスト掃除など
初期費用3800円
月1回の場合 空家4000円/空地2000円
オプションメニューあり
大東建託パートナーズ株式会社外部巡回サービス
内部巡回サービス
マンション巡回サービス
月1回   5000円(税別)
月1回 10000円(税別)
月1回  8000円(税別)
ALSOKるすたくサービス 月4000円(税別)
オプションるすたくセキュリティ+1000円(税別)
東洋テック戸建て=標準プラン
戸建て=簡易プラン
マンションプラン
月1回 10000円(税別)
月1回  5000円(税別)
月1回  5000円(税別) オプション関電SOS

このほか国土交通省が「平成30年度空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」として採択した
58団体の一覧なども参考になるでしょう。

3.注意点

空き家の管理をサービス代行会社などに依頼する場合、
空き家を最終的にはどうしたいのかを、まず決めておくことが必要です。
そのうえで、何をやってもらえるのか、サービスの内容を予算を含めてしっかり確認して契約することが大切です。
数社のサービスを比較検討してみることはもちろんです。

空き家なうでは、今後も空き家に関する様々な情報を提供してまいります。
どうぞご期待ください!

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