空き家の維持管理

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空き家を管理せざるを得ない状況になったら。

相続することになった実家、転勤、海外赴任などで住み続けることができなくなった我が家。
そのままにしておくと壁や家具にカビが生え、上水道や下水の配管が劣化して資産価値が落ちてしまいます。

田舎にある実家の場合は庭木の手入れや草取りなど、外回りの手入れも必要ですし、
密な近所付き合いなどもあり、放っておくわけにいきません。

マンションの場合は、管理費や修繕積立金が毎月発生しますし、家や土地にかかる固定資産税の支払いも待ったなしです。
さて、人が住まなくなった家の管理は、どこまですればいいのでしょうか。


1.何のために空き家を管理するのか?

空き家を管理する目的は大きく分けて3つあるでしょう。

  • 資産価値を維持する
  • 近所迷惑にならない
  • 犯罪を防止する

それぞれの目的について一つずつ考えてみたいと思います。


1.建物の劣化を防ぎ、資産価値を維持しておけば利便性の高い場所にある物件であれば、
賃貸物件としての利用が考えられますし、売却にも有利でしょう。
そのために、少なくとも1カ月に1回は窓や建具を開けて空気を入れ替え、水道や下水のパイプ部分に水を流し、
ごみやほこりを取り除くことで害虫の発生を抑え、清潔さを保つことが大事です。


2.建物の基礎部分や外回りでの虫の発生、動物のフン害、悪臭などを防止し、近隣住民に迷惑をかけないことも大事です。
近隣への害があると見做されれば、特定空き家の指定を受けかねません。
さらに、行政代執行で解体されるようなことになれば、自主的に処分していれば受けられる軽減措置が受けられないばかりか、
解体費用全額が請求されますから、そうならないように適正な管理が必要です。


3.明らかに空き家と悟られないように外観を整備し管理することも大事です。
例えば、伸びすぎた庭木の伐採や草取り、郵便ポストに郵便物をためないようにすることなどです。
放火やごみの不法投棄などの犯罪を防止するためにも、景観を保つことが必要です。


空き家の管理のための状況確認を持ち主自身が行う時は、
少しの変化にも気づくよう毎回同じ人が状態を見るようにするのがよいでしょう。

ただ、上記の一連の作業をするとなるとほぼ1日かかってしまいます。
遠方から通うとなるとさらに大変です。


2.空き家巡回サービス

昨今の空き家の増加に伴い、NPO法人や民間の不動産仲介会社などの多くが、
空き家巡回サービスを展開するようになりました。

自力で空き家の維持管理が難しい場合は、この空き家巡回サービスを利用することも検討してみてはいかがでしょうか。

巡回サービスには、外観のチェックのみや、
家の中の状態確認から清掃まで様々なサービスを選ぶことができるメニューが揃っているものもあります。

空き家を管理することになった時点で、まず将来、自身がもしくは家族の誰かが住むだろうかと考えると思いますが、
その可能性がないのであればいずれは手放すまでの暫定的な措置として維持管理が必要になってきます。

ある程度の期間は空き家巡回サービスなどを利用して、そのまま維持することはやむを得ないでしょう。
頑張って維持管理をした家、将来的には何らかの形で活用したいものです。


3. DIY賃貸とまちの再生

尾道の空き家再生事業では、DIY体験合宿やライターの交流会、
まちあるきなど様々なイベントを通しての空き家の利用を促すシステムが注目を集めています。

地元の建築関係のプロから指導を受けながらDIYで空き家を快適な居住空間として蘇らせ、
観光客や移住者と地元の人が交流する新たなまちの再生が進んでいます。

専門家の指導で素人が空き家をリノベーションした事例はあちこちで見かけますが、
このように地元の叡智と力を持ち寄って、空き家が活用されるような仕掛けがうまく機能すれば、
地域をより住みやすいまちに再生できるのではないでしょうか。


空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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