空き家の劣化を防ぐのに一番大切なのは?

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ズバリ、「換気」です。

ご近所の長屋が1軒空き家になりました。
幸い、お隣さんが親族から管理を頼まれたのでしょう。
頻繁に窓を開けて空気を入れ換えているのを見かけます。

空き家にとって劣化が早まる一番の原因は、換気されずに空気がよどむことなので、この空き家は「幸せ」と言えます。
空き家管理の要は、まず換気なのです。


1.換気はどれだけ重要なことなのでしょうか?

換気を怠ると、どういうことになるのでしょうか。

皆さんも時折り荒れ果てた空き家を目にすることがあるでしょう。
換気もされずに放置された空き家には、湿気とホコリがたまって、カビが発生。
それでも放っておくと、カビがどんどん繁殖して木を腐食させ、虫やシロアリの発生にもつながります。
カビは家を痛めるだけでなく、喘息や肺炎、皮膚炎など健康面でも悪役になる可能性が高まります。

カビは微生物の一種で空気中に胞子が浮遊し、ホコリや水分によって目に見える形に成長します。
特に湿気の高くなる梅雨時には繁殖のスピードが格段に早くなるので、注意が必要です。


2.換気のポイントは?

インターネットで「空き家 換気」で検索してみました。

NPO法人空家空室管理センター、全国空き家管理ナビ、日本空き家サポートなどのサイトに、
懇切丁寧なマニュアルが掲載されています。

こうしたマニュアルの換気編に共通しているのは、
まずホコリなどから身体を防護するため、マスク、スリッパ、軍手を用意すること。
そして、すべての窓を開けることはもちろん、押し入れ、下駄箱、タンスなどの収納部も開放することです。

家の中を風が通り抜ける状態にするとともに、部屋の隅々にまで新鮮な空気が行き渡るように配慮します。

回数は多い方が空き家にやさしいことは当然ですが、最低でも月1回は行うことが推奨されています。

空き家の管理は換気だけではありませんが、まず一番大事な換気から始めてみるのはいかがでしょうか。


3. 24時間換気システム

最近、マンションだけでなく一戸建て住宅にも「24時間換気システム」が導入されているのをご存じでしょうか?

空き家セミナーなどで「スイッチを切ってしまって失敗した」といった相談が寄せられるそうです。
「音がうるさい」「電気代がかかりそう」といった理由で止める人も多いといいます。

実は、かなり前のことになるのですが、2003年7月に改正された建築基準法で、
新築の建築物には24時間換気システムの設置が義務づけられました。

建材から出る揮発性の有害化合物などによるシックハウス症候群が問題になったのがきっかけです。
換気設備の規制と同時に、ホルムアルデヒドに関する建材の規制とクロルピリホスの使用禁止も法改正に盛り込まれました。

住宅の場合、換気設備の性能は1時間あたり換気回数0.5回以上、
つまり2時間かけて部屋全体の空気が入れ替わればいいわけです。

24時間換気システムという新しい機器に対しても毛嫌いせず、上手に付き合っていくことが求められています。


4.まとめ

昔の家は木と紙でできていて「呼吸する」と言われました。

すきま風という言葉があるとおり、換気設備がなくても自然換気が行われたものです。
現在の住宅のように気密性と断熱性は高くはありませんでした。
もちろん現在でも木にこだわった家づくりも少なくはないのですが、機密性の高い住宅が増える流れは続くでしょう。


空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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