テレビで紹介される空き家の話題!?

公開


テレビのニュースなどで「空き家」問題が放映されることが多くなりました。


1.ニュースからバラエティ番組まで


蔦が絡まった幽霊屋敷のような外観の家や、塀が道路側に傾いて倒れそうになった家が画面に映し出され、
そこに住む地域の住民が不安に思っているという話が続きます。

廃屋からお宝を見つけたというような番組もあります。
お宝発見の場面では視聴者もわくわくドキドキ感が楽しめるという嗜好のバラエティ番組です。

一方で社会問題として扱われる話題が、もう一方で娯楽として楽しむ題材になる。

そんなテーマが「空き家」なのでしょうか。


2.テレビでも取り上げられる空き家事情


少子高齢化の現実に追い付いているとは到底言えない、戦後高度成長期以降続いてきた持ち家中心の住宅政策の余波が続きます。

人口は減っているのに、新築物件は供給され続けているのが日本の現状です。

私たちがひとたび持ち家を手に入れようとすれば、ローンを組んで返済し続けることになり、
一旦手に入れた住居はそう簡単に住み替えできません。

そのため、ニュータウンとして開発された地域に移り住む家族は似通った年代の夫婦とその子供の世帯ばかりとなります。
それから20年が経過すると子供たちは成人してその家を離れ、地域全体が老いていく。
そして、老齢化した町にぽつぽつと空き家が出現するのです。

これがニュータウンに移り住み、そこで見た光景でした。

多くの戸建て住宅が敷地も広く家も広い二世帯住宅の仕様でしたが、転勤などの事情で子供世帯が退出し残った老夫婦が亡くなると、
そこが空き家になって放置されるのですから、もったいない話です。


3.「住み替え」という選択


そんなことを考えながら、土地勘のある関西の北摂地域のニュータウン辺りの物件情報を眺めていたら、
同じサイズの2階建ての端にそれぞれ玄関を設け同じ間取りで建てた二世帯住宅が目に留まりました。

残念ながら、少子高齢化が進む今この物件がそのままの形で購入して引き継がれる可能性は低いと思われます。

こんな庭付きの二世帯居住可能な住宅が、2つの家族に賃貸住宅として提供されたらどうでしょう。

単身者が家庭を持ち、子育てをする時期にはそれ相応の広さの家に住み、
その後子供たちが独立すれば小さな住居に住み替えることができる。
しかも住みやすい間取りの、十分な広さの住居が賃貸で確保できる。

そんなふうに家族の人数の増減に伴って、もっと柔軟な住み替えが可能であれば私たちの生活スタイルも変わるのではないでしょうか。


4.まとめ

現在では、事前に合意書を交わすことで借りる人がリノベーションすることも可能になっているようです。

空き家再生事業では、その道のプロがリノベーションを手掛けているケースが多いようですが、
今後は戸建ての空き住戸を子育て中の若夫婦がセルフリノベーションを施して割安に借りるというスタイルが
選択肢の一つとなるかもしれません。

おしゃれなキッチン用天板などがホームセンターやネット販売の新たな市場になる未来予想図。

想像してみるとなんだか楽しいですね。



空き家なうでは今後も空き家に関する体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。







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