私の空き家体験談 ~借地権付き建物を相続した話~

今回紹介するのは、借地権付き建物を相続した話です。

1.放置された空き家

建売住宅を買って市内に住みました。
妹がいますが、その妹も嫁に行き、実家には両親二人きりとなりました。
実家は120坪近くの敷地に建つ木造2階の建物です。
両親にとっては広すぎるくらいの敷地で、庭木も多く、毎年草が生い茂る状態でその手入れに苦労していたようです。

高齢化とともに庭の手入れにも手が回らなくなり、建物も庭も、だんだん荒れていきました。
10年前、父を亡くして一人だった母も亡くなり、兄妹二人で相続した実家ですが、
すでに自分たちの家もあり実家に移り住む気はありません。

ましてや築年数が40年以上となると、とてもそのままでは住める状態ではありませんでした。
どうしたものかと思案しつつも、なすすべもなく放置した状態が続きました。

実家は、県道脇ということもあり、荒れ果てた状態は通行人の目にも触れ、話題にもなってしまい
繁げ放題になっていた庭木も、そのうち役所から目を付けられ、防火対策上伐採するようにと注意される状態になりました。

そこで私たちは、相続登記もせず放置した状態から、私たちは切羽詰まった末にやっと動き始めることにしたのです。



2.最大の課題「借地」

まずはこの空き家状態をどうしたものか、このままでは朽ち果てるのを待つだけだし、
わずかな金額とは言え、建物にかかる固定資産税も払い続けなくてはなりません。

そして最大の課題が、「借地」であることでした。

近くの地主に地代も払い続けなければなりません。
「住んでもいない家に地代を払い続けるなんてもったいない、いっそ地主に返してしまおう・・」と思い、
探してみると、父が亡くなる前に更新したという契約書がありました。

それによると解約時は更地にして返すとの条文が入っています。
解体して更地にするには、費用が掛かります。
早速インターネットで信頼できそうな解体業者を見つけ、見積もりを依頼しました。

しかし実際に現地を見てもらい、見積金額を出してもらうと、
なんと「300万円」近く掛かることが分かりました。

余計なものを残してくれたものだ…と思いつつも、これ以上放置していると、危険な空き家ということで
いずれ役所が代執行して解体することにもなるだろうし、費用は相続人に請求することになるのだろうと不安が積もりました。


3.借地権が売却できることが判明

ところが、幸いにもインターネットで検索をすると「借地権は売却できる」という記事を見つけ、
これだ!と思い、さっそく不動産業者に売却を依頼しました。

借地権は、建物が存在して成り立つもので、解体してしまうと意味がなくなります。
解体せずにこのまま売却できれば、解決です。

ただし、借地権を第三者に譲渡するには地主の承諾が必須だとのことです。
承諾のない譲渡は無効となります。
どうしても地主が承諾しない場合は、裁判所に地主の承諾に代わる判決をもらうことができるとはいうことですが、
すんなりと地主の承諾が得られるに越したことはありません。
こちらとしては、とにかく解体費用を掛けずに借地権清算ができれば十分です。

幸いにも、今回は無事に地主の承諾を得ることができました。

借地権売買は、事業に適した場所ならともかく、なかなか買い手が見つかりません。
私の実家の土地は、市街化調整区域でもありましたので、買い手を見つけるのに2年もかかりました。

しかし、安い地代で広い敷地を自分の土地同様に使えることの魅力と、
初期投資が少なくて済むことで、何とか売却することができました。




4.まとめ

このように、無事実家だった空き家を売却することができましたが、空き家は現在も増え続けています。
借地権付きの自宅を、子供たちが相続せずに放置するというのも大きな原因のひとつだろうと思われます。
みなさんの身近な空き家も、放置することなく、ぜひ自治体などの身近な窓口に相談して活用したり、処分する道を探りましょう。



空き家なうでは今後も空き家に関する体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

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