空き家の取引・・直接交渉で費用の節約も

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不動産の売買と言えば、不動産会社による仲介に頼るのが一般的ですが、情報化社会の進展に伴って、売り主と買い主が直接交渉して商談するケースも増えています。

空き家の場合も例外ではありません。

もちろん直接交渉による取引にはメリットとデメリットがあります。

仲介業者に支払う手数料など出費を抑えられる半面、リスクがあることも頭に入れておかなければなりません。


1. 仲介手数料

不動産会社を通じて商談が成立すると、売り主と買い主はそれぞれ仲介を依頼していた業者に仲介手数料を払わなければなりません。

宅地建物取引業法で定められている手数料は以下のとおりです。これは上限ですが、上限が適用されるのが一般的です。

売買価格が200万円以下の部分        : 売買価格の5%+消費税
売買価格が 200万円超~400万円以下の部分 : 売買価格の 4%+消費税
売買価格が 400万円超の部分        : 売買価格の 3%+消費税

少しわかりにくいのですが、例えば売買価格が500万円の場合、こんな計算になります。

200万円以下の部分         :200万×5%=10万円
200万円超~400万円以下の部分   :200万×4%=8万円
400万円超の部分  :100万×3%=3万円

以上を足して10万+12万+3万=21万円+消費税となります。


2. 家いちば(株)_https://www.ieichiba.com/

親戚や知人の所有する空き家を直接交渉で買うケースなどを除いて、直接交渉の前提として空き家の情報がなければ、ことは始まりません。

仲介手数料は節約したいが、情報は欲しい。こんなニーズに対応するサービスを提供するビジネスが増えています。

2015年10月にオープンした、「家いちば」(東京・渋谷区)の掲示板サイト「ie ICHIBA」は、「売る人と買う人が直接出会う」がキャッチフレーズ。

売りたい人が物件情報を直接投稿し、これを見た買い手が売り手と直接交渉します。

このメリットは、仲介手数料を節約できるだけでなく、売買の当事者が本音を聞けることです。

そして、このサイトには➀価格が決まっていなくてもOK➁親戚などの物件でもOK➂どんなに古くても、どこにある物件でもOK➃家の中が片付いていなくてもOK--など、一般の不動産会社では扱いを尻込みするような物件でも投稿が可能です。

では、このサイトを利用して商談が成立した場合、その後の流れはどうなるのでしょうか。

商談が成立しない場合、サイトへの掲載の費用はかかりませんが、成立した場合は家いちばが間に入って、契約書類の作成や登記まで専門家が引き受けます。

そして手数料として基本料(売り主8万円・買い主6万円、税別)に加えて、法律で定められている仲介手数料(上限額)の半額を家いちばに支払います。


3. (株)家フリマ_ https://ieflea.jp/

2020年4月に始まった(株)家フリマのサイトのキャッチフレーズは「売れない不動産を売るプラットフォーム」。

家いちばと同様に、物件情報は売り主が直接サイトに掲載し、商談は商談ボード(掲示板)を使って、当事者同士が直接行う仕組みです。

掲載は無料ですが、商談が成立した場合、契約は専門家が行い、売り主と買い主に対し、システム利用料として3万円(税別)がかかります。

また、契約書作成費用や、ニーズに応じて現地立ち合い費用、建物検査費用、境界確定相談 活用相談(民泊、リフォーム・リノベーション)などの費用がオプションとして発生します。



4 . 直談.com_ https://www.jikadan.com/

直近の「2018年住宅・土地統計調査」によると、空き家848万戸のうち賃貸用は432万戸と半分以上を占めています。

リーディング(株)が運営する「直談(じかだん).com」は、空き家を貸したい大家さんと借りたい人を直接つなぐサービスです。

当事者同士による直接契約だけでなく、不動産会社経由の契約も可能です。

「訳あり物件」の登録も可能なので、どちらを選ぶかは費用とリスクの兼ね合いということになります。


5 . 空き家バンク_ https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000131.html

国土交通省が主導して、地域活性化のため空き家問題対策として、2018年に始まったサービス。

2020年11月現在、768自治体が参加して約1万1,000件の物件情報が登録されています。

行政が主体になって運用されていますから信頼感はありますが、原則として取引には行政は直接関わりません。

しかし、移住奨励金、子育て奨励金など行政による補助金や助成金の対象になることもあるので、おすすめです。

 

 

空き家なうでは今後も空き家に関する情報、体験談をアップしていきます。
どうぞお楽しみに。

 

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