収入が増える?空き家の有効な活用方法とは?

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離れて暮らす親が施設に入ることになった、入院した、亡くなってしまった・・・など、
突然に空き家を抱えることになってしまうケースはもう他人事ではありません。

そうなりますと固定資産税を納めるのはもちろんのこと、
郵便受けや植木の管理、人が住まなくなることで家は想像以上に汚れ、劣化していきます。

誰かに住んでもらうことでそういった不安材料が少なくなりますし、
そのうえ賃貸料をもらえたら税金を納めてもプラスの副収入が見込めるかもしれません。

以下では都会の例と地方の例から空き家の有効な活用例を紹介いたします。



1. 昭和54年に建てられた一戸建て住宅の事例

東京23区内の住宅地域にある、昭和54年に建てられた一戸建て住宅です。
空き家となっていた実家を賃貸住宅として貸し出すためにフルリフォームを行うことにしました。

外観はそれほど傷んではいませんが経年劣化しているのは否めません。
内部も障子・ふすまを多用した懐かしい作りで床の間もついています。
洋間には作り付けの収納はあるものの、
下部に横長の重そうな引き出しつきの古いスタイルのもので、床材のデザインからも時代を感じます。

内外にわたるリフォームの結果、薄いベージュだった外壁は白く塗り替えられて明るく変わりました。
傷んでいた屋根の継ぎ目を取り替えて雨漏り補強を施しました。

内部は天井の下地や壁紙、フローリングを張り替えて部屋全体の色合いに統一感を持たせました。
建具、収納部分も取り替えられ、水回りの設備や配管を交換し、
特に内部はまるで新築のように生まれ変わりました。

専有面積・約94㎡、間取りは4DK、駅から徒歩約15分の築年数約40年の空き家だった二階建て一軒家は、
現在家賃175,000円の賃貸物件として貸出中です。

2.空き家バンクの活用法

次々と増加の一途をたどる空き家対策として「空き家バンク」制度を設けて、
貸し手と借り手のマッチングに一役買っている自治体もあります。

地方に空き家を抱えることになってしまった方の中には
「ただでもいいから貰ってくれる人はいないか」とまで思っている人も少なくないようです。

まずは空き家のある自治体に空き家バンクが設定されているかどうかをホームページで確認、
あったなら登録しておくと全国へ発信することができるようになります。

空き家バンクでは「貸し物件」としての登録も可能です。
掲載されている物件の中には「駅や空港への利便性が低い」「家屋が古くて修繕が必要」などの条件ゆえに
家賃を格安(月額1万円以下)に設定している物件もあります。

見事に借り手の見つかった成約例をあげてみましょう。

3.空き家バンクの成功事例

熊本県天草市の物件は、裏山には木々が生い茂り自然あふれる山間にある古民家です。
リフォーム可能で、近隣の畑も利用できます。家賃は月額5,000円です。

大分県日田市の物件は、土地面積が約370m²、山林が1,000m²、
延べ床面積は約170m²と広さ抜群です。
茅葺の立派な屋根ですが建てられたのは明治40年と100年以上前のものです。

さらに空き家になって8年経過していますので傷みは激しいですが、
家賃は年に1万円と破格です。



大分県国東市の物件は、国道沿いにあり海が近くにあります。
空き家になって15年ほど経っており壁、床、水回りの修繕が必要でしたが成約済みになりました。
家賃は月額3,000円です。

岩手県一関市の物件は、広々とした居住スペースと作業スペースが売りの古民家です。
お仕事や趣味で広いスペースが欲しいという方にオススメで、家賃は月額10,000円です。

以上の例はすべて借り手がみつかりました。

4.まとめ

家は人が住んでくれることを喜ぶような性質が備わったものです。

空き家までの距離、立地条件、築年数、間取りや広さなど一軒一軒の条件に違いはありますが、
手を入れることで誰かのニーズを満たすことができる可能性を秘めています。

条件がよくない場合も諦めずその家が持つポテンシャルを信じてみましょう。

空き家なうでは、今後も空き家問題を解決する施策をご紹介していきます。
お楽しみに!

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